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» 2005年02月16日 14時06分 UPDATE

SIP【えすあいぴー、しっぷ】

インターネット電話用技術として、セットで登場する「SIP」。今回はSIPの役割と、関連情報を紹介する。

[江戸川,ITmedia]

 SIP(Session Initiation Protocol)は、インターネット電話で用いられる通話制御プロトコルの1つ。電話の発呼や相手の応答検出など、主に接続や切断に関連する処理に利用される。NTTドコモのFOMA「N900iL」での採用をはじめとして、SIPを使った無線LAN環境下でのIP携帯電話も現実のものとなりつつある。

 SIPでは、ネットワーク上のSIPサーバと呼ばれる装置が、電話網の交換機に相当する。SIPサーバはIP電話事業者や一般企業内に置かれ、PBX(用語参照)に接続される。インターネット電話から一般加入電話にも接続ができるのは、このようにPBXがゲートウェイとなっているからだ。

 SIPサーバとやり取りをするのがSIPクライアント。いわゆる電話機タイプのインターネット電話機側には、このSIPクライアントがあらかじめ組み込まれているが、PCとヘッドセットを利用するタイプでは、後から専用ソフトをインストールすることになる。ちなみに、マイクロソフトが提供する「Windows Messenger」や「MSN Messenger」もSIPクライアントだ。

 インターネット電話同士の通話では、通話相手もネットワーク上にいないと電話を接続できないため、相手のログイン状態を知ることが重要となる。SIPサーバに接続された情報によって判断することができるが、こうした相手の状態を知る機能をプレゼンス(Presence)と呼ぶ。

 N900iLにもプレゼンス機能が搭載されている。相手の現在の状況が、通話中であるのか、外出中や会議中であるのかなどを事前に確認できるので、音声通話、インスタントメッセージ、メールなど最適な手段で相手に連絡を取ることが可能になる。

 ところで、最近利用者が急増しているSkypeは、SIPを使わないタイプのインターネット電話だ。利用者の中からスーパーノードと呼ばれるPCが自動的に選ばれ、P2P(Peer to Peer)技術によって負荷を分散しながら他の利用者の接続などを行っている。

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