NEC製の「N901iS」は(「N901iS」記事一覧参照)、ドコモのiモード端末として初めてPCサイトを閲覧できるフルブラウザを搭載した。ブラウザはiモードブラウザとしての実績もあるACCESS製の「NetFront」(5月9日の記事参照)。
ただしフルブラウザの通信料金には定額制が適用されない。「パケ・ホーダイ」の場合、0.02円/パケットの料金がかかる。
フルブラウザを搭載したことから、「ディスプレイをまず大きく」(ドコモ 第一商品企画担当部長の森健一氏)した。メインディスプレイには2.5インチと音声端末では最大級のTFT液晶「モバイルシャインビューEX液晶」を装備。解像度240×345ピクセルで、通常のQVGA液晶より25ピクセル分縦長の画面でPC向けサイトを閲覧できる。縦横比は、前機種「N901iC」と同様だ。従来液晶に比べていろ再現域が向上しているという。
また背面ディスプレイも、N901iCの0.9インチから1インチにサイズアップ。解像度も120×30ピクセルから120×90ピクセルに高精細化した。
フルブラウザはiモードメニューの中にあり、iモードブラウザ起動中にフルブラウザに切り替え可能。iモードブラウザで表示中のサイトをフルブラウザで閲覧できる。マルチタスク機能のグループとしてはiモードグループに属し、iモードブラウザやiアプリとのタスク切り替えは行えない。
携帯によるコミュニケーションを重視するNECらしい機能も新たに搭載(2003年12月の記事参照)。メールを自動解析して待ち受け画面に感情表現スタンプを表示する「感情お知らせメール」を用意した。
「メールの中身を解析して、絵文字や英単語などを判別、ハートマークなどを表示する」(ドコモ)。スタンプは22種類が用意されている。
さらに自分で設定したキーワードを3つまで登録可能。メール内にそのキーワードが登場すると、感情表現スタンプの代わりにキーワードスタンプが表示される。
プリセットアプリは、家庭用ゲーム機の大ヒット作「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」。N900iにプリセットされ、端末のヒットに貢献したといわれる「ドラゴンクエスト」(2004年9月の記事参照)の続編を内蔵している。
ドラクエIIは規模が大きいため、前後編に分かれている。N901iSに最初から内蔵されているのは前編。後編も情報料無料でダウンロードできるようになっている。前編をクリア後、ステータスを引き継いで後編に進む。
なお901iSシリーズ標準機能としてPDFファイルの閲覧が可能になっているが、N901iSではドラクエIIの地図をPDFファイルとしてプリインストールしている。
ボディカラーは前モデルの「N901iC」同様、4色で展開(2004年11月の記事参照)。エナメルホワイト、クラレットピンク、スピリットブラック、アトランティックブルーがラインアップされる。
カメラはスーパーCCDハニカムカメラを搭載。有効画素数100万画素、記録画素数200万画素となっている。
またNECとして初めてオートフォーカス(AF)機能を搭載。カメラ操作のユーザーインタフェースも改良された。
ボディデザインは、2.5インチという携帯最大級の液晶を納めるため、「N900i」以来続いてきた“アークライン”から一般的な折りたたみ形状に戻った。
機種名 | N901iS |
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サイズ(幅×高さ×厚み) | 51×106×24ミリ |
重さ | 123グラム |
連続通話時間 | 130分以上(テレビ電話:80分以上) |
連続待受時間 | 430時間以上(静止時)、350時間以上(移動時) |
アウトカメラ | 有効100万画素、記録画素数200万画素スーパーCCDハニカム |
インカメラ | 11万画素CCD |
外部メモリ | miniSD |
メインディスプレイ | 2.5インチ約6万5000色TFT液晶(240×345ピクセル) |
サブディスプレイ | 1.0インチ約6万5000色TFT(120×90ピクセル) |
ボディカラー | エナメルホワイト、クラレットピンク、スピリットブラック、アトランティックブルー |
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