KDDIが発表した「EZテレビ」対応のテレビケータイは、今回2機種。1つはWIN対応の「W32SA」で、もう1機種がこの「A5511T」だ。
A5511Tのデザインコンセプトは「デジタルギア」(説明員)。同じく東芝製の「W31T」がシンプルでなめらかな曲線のデザインなのに対し、A5511Tはどことなく近未来的でメカっぽい、「サイバーな雰囲気」(説明員)が漂う。
注目はやはりテレビ機能だが、W32SAと比べて目に見えるアンテナがないことに気づく。W32SAが通信用アンテナを内蔵し、FMラジオとUHFテレビ用にホイップアンテナを付けた(5月23日の記事参照)のに対し、A5511Tはイヤホンアンテナを付けることでさらに感度が増すというアプローチを取った。
本体にはクリップアンテナが同梱されており、イヤホンアンテナの代わりにクリップアンテナを取り付ければ、さらに感度を上げることもできる。
「感度がいい場所でクリップアンテナを付けると、信号が強くなりすぎて逆に映りに悪影響が出る場合もある」(説明員)
視聴エリアは、オートで設定可能。位置情報から自動的に視聴エリアを設定できる仕組みで、VHFだけでなくUHFにも対応している。視聴中の番組は、160×120ピクセルサイズで最大17分録画でき、240×180ピクセルの静止画として保存することも可能だ。
新サービスの1つ「聴かせて検索」にも対応している。アプリを立ち上げて、通話口に音楽が鳴っているスピーカーなどを近づけると、「フィンガープリント化」によって楽曲の特徴を抽出し、サーバ側でデータベース(DB)と照合する仕組み。「6月の時点で、DBは50万曲を揃える」(説明員)。
A5511Tは、EZテレビと聴かせて検索の両方に対応している。このため「テレビで流れている楽曲を、聴かせて検索で検索する」という応用的な利用が可能だ。
テレビの楽曲を検索する場合は、アプリを起動する必要はなくEZテレビの下部メニューからアクセスする。楽曲はCD音源でないと識別できないため、音楽番組で歌手が歌っていても“検索”できない。逆に、きちんとしたBGMで流れていれば「ナレーションが少しかぶるぐらいなら問題ない」(説明員)という。
カメラは、130万画素のCMOS。「切り出しズーム」「拡大表示機能」など編集機能も充実させたとうたう。セキュリティ重視のフレンドリーデザイン携帯「A5509T」からプライバシー保護機能を引き継いでおり、データフォルダをロックすることが可能。スマートモードや、特定の人間へ簡易に電話発信、メール送信できる「ペア機能」にも対応した。
基本機能では「でか文字」「でか受話音」に対応。付属の16MバイトminiSDメモリカードには、合計13.6万語の電子辞書「辞スパ」を収録した。ボイスレコーダ機能も備えており、最長3時間の録音が可能になっている。
製品名 | A5511T |
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サイズ | 約47×99×25ミリ |
重さ | 約115グラム |
連続通話時間 | 約180分 |
連続待受時間 | 約270時間 |
カメラ | 130万画素CMOS |
外部メモリ | miniSD(16Mバイト同梱) |
メインディスプレイ | 2.2インチ約26万色相当TFT液晶(QVGA) |
サブディスプレイ | 1.1インチ約6万5000色相当TFCC液晶(112×112ピクセル) |
EZナビウォーク | ○(地磁気センサーなし) |
着うた | ○ |
安心ナビ | × |
聴かせて検索 | ○ |
ボディカラー | リアルシルバー、アーバンブルー、プライマリーレッド |
データフォルダ容量 | 約18Mバイト |
BREWデータフォルダ容量 | 約10Mバイト |
Eメール送信BOX容量 | 約500Kバイト |
Eメール受信BOX容量 | 約1250Kバイト |
日本語入力 | Mobile Rupo |
バイリンガル機能 | ○(英語) |
Eメールバックグラウンド受信 | × |
発売日 | 6月中旬 |
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