メール中心の世の中で、音声通話がおろそかになっていた──ウィルコム キーマンが語るワイヤレス業界のこれから: (1/4 ページ)

» 2005年07月11日 14時00分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 5月1日から、ウィルコム端末同士は月額2900円で話し放題という定額料金を打ち出したウィルコム。格安な音声定額プランが受け、ここ数カ月は新規契約者数が毎月6万〜8万ずつ純増するなど、絶好調だ。

 開始から2カ月、音声定額プランはどのような層に受け入れられたのか、そして次の一手をどう打つのか。ウィルコム執行役員コンシューマ営業本部長の土橋匡氏にお話を伺った。

ウィルコム執行役員コンシューマ営業本部長の土橋匡氏

新規契約者は、20〜30代が多かった

ITmedia 音声定額プランが開始して、2カ月が経過しました。手応えはいかがですか?

土橋 予想していたよりも、かなり好評です。たくさんの皆さんに受け入れて頂いていることを実感しています。今思うと、世の中メール(でやりとりすること)が多くなっていて、音声通話がおろそかになっていたのかもしれません。潜在的に「もっと話したい」と思っている人は、実はたくさん居たんだな、ということを実感しています。

ITmedia 新しくウィルコムの端末を契約したユーザーは、どのような人が多かったのでしょうか。

土橋 友人・恋人カテゴリというか、2名で申し込みされる方がとても多いのが特徴だと思います。2名で一緒に申し込まれる方がやはり多かったですね。もちろん「恋人ですか?」と聞くわけにはいかないので、どのような関係かは詳しく分からないですけれど。

 あと「結婚して離れて住むようになった母娘」というお客様も多いようです。「スープが冷めない距離には住めないけれど、スープが冷めない関係は保ちたい」という感じでしょうか。

ITmedia 世代別や、性別で見て特徴はありますか?

土橋 世代的には、20〜30代の方が多かったですね。高校生など10代の方は意外と少なかった。これまでウィルコムユーザーは男性が多かったのですが、女性の比率が上がってきているのを感じています。

 これまでは、新しい端末が出るたびにコアなファンがワッと押し寄せる……というケースが多かったのですが、京セラの「AH-K3001V」は息が長いですね。ユーザー層が広がってきているのを感じます。

高齢者、子供がもっと利用しやすいようなサービスを

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