連載
» 2005年08月01日 23時38分 UPDATE

長期ロードテスト「P901iS」 No.13:カメラ機能ですごく気になる“あのこと”

P901iSのカメラには、あるクセがあります。かわいいカルガモを見かけたのに、P901iSをポケットから取り出しかけてやめた、その訳は……?

[吉岡綾乃,ITmedia]

 先日、大手町駅前にある噴水……というか人工池みたいなところで、カルガモの親子が泳いでいるのを見かけました。なんでこんなところに? というところなのですが、周りは「かわいい!」と大騒ぎ。その場に居合わせた数十人で、臨時の撮影大会です。

p90100.jpg
カルガモの親子。なぜこんなところに……? ちなみにデジカメ(LUMIX FZ3)で撮影

 ほとんどの人はデジカメでなく、携帯で写真を撮っていました。私も最初P901iSで撮ろうとしたのですが(携帯なら、撮ってすぐに送れるし)、ハタと“あること”を思い出したため、P901iSで撮るのはやめて、デジカメで撮影したのです。

 その“あること”とは何か? それが今日のテーマです。

屋外、屋内ともに色再現性は優秀

 先月、豊田市へ出張へ行ってきました。EOS KISS Digitalのほか、P901iSとauのW22Hも持っていたので、仕事の写真の他にも、いろんなモノを撮ってきました。

 他の人と一緒に移動しているのに、いきなり街中で一眼レフを取り出して写真を撮るのもなんなので、ちょっとした写真は携帯カメラで撮っていました。画像サイズも手頃な壁紙サイズで撮ってます。

 以下、P901iSとW22Hで同じモノを撮ったサンプルを掲載したいと思います。どちらも240×320ピクセルで撮影し、縦横は構図に合わせて回転してあります。

 新幹線を名古屋駅で降り、名鉄を2本乗り換えて、目的地へ。途中で乗った電車の色があまりに印象が強かった&面白い地名(猿を投げる!?)だったため、撮った写真がこれ。

p90101.jpg
P901iS(左)とW22H(右)で撮影。猿投と書いて「さなげ」と読むそうです。猿投温泉という有名な温泉があるのだそう

 車両の色はかなり強い赤だったのですが、きちんと色が出ています。まあ曇り気味とはいえ空は明るかったし、条件は悪くなかったので、今度は室内で撮ってみましょう。

p90102.jpg
p90103.jpg
居酒屋でウーロン茶を飲みながらお茶漬けを撮影。ピントが合っていないのは、酔っぱらってるわけじゃないですよ

 白熱灯の居酒屋で、カウンターで撮影したサンプルです。同じ条件で、引き気味のと寄り気味のと2種類。これは結構差がでますね。白熱灯の赤い色に引っ張られていて、カリカリにシャープネスがかかっているW22Hに対し、P901iSのほうが元の色に近く、ホワイトバランスがうまくいっていることが分かります。その代わり、ピンぼけというか全体にシャープさに欠ける写真です。

 どんぶりからP901iSまで、約20cmというところでしょうか。マクロには遠い、通常モードには近いこれくらいの距離が、P901iSはとても苦手です。P901iSはオートフォーカスが付いていないこともあり、これくらいの距離でピントを合わせて撮るのは至難の業なのです。

シャッターを切った後、安心しちゃダメなのだ

 さて、いよいよ“あること”に迫りましょう。これは室内とか夜間とか、暗いときにとくに多発します。

 シャッターを切ると「カシャッ」と音がして、同時に画面が止まります。ここで「撮れたな」と思って安心してP901iSを動かすと、その動きに沿って、流れのある写真……もとい、ブレブレ写真になるのです。サンプルをご覧ください。

p90104.jpg
栄で見かけた、観覧車が生えているビル。左右ともP901iSで撮影しています。撮った後もジッと腕を動かさずにいたのが左、「撮れたな」と思って安心して腕を動かしてしまったのが右

 ここでは夜の観覧車という暗いところで撮ったサンプルですが、暗めの室内でふつうにモノを撮っていてもこれが起こります。上のサンプル(お茶漬け写真)でもブレます。

 最初私は「シャッター音の時点では撮影が終わっていない」というのが分からず、ブレ写真を量産していました。シャッター音がして、画面が止まって、まさかそのあとも撮っているなんて……いったいシャッタースピード何秒なんだ?と思って調べてみると「1/3秒」と書いてありました。そ、そりゃブレるよ……。

私の場合、壁や柱に寄りかかって、しっかりカメラを固定しても、1/4秒でブレずに撮れるか撮れないかです。

 携帯電話で、しかも縦に持って写真を撮るのですから、横に持ってしっかりホールドして撮るときよりも、手ブレが起きにくいようにしてあげるのが親切ってものじゃないでしょうか。具体的には「ISO感度を上げて、シャッタースピードを短くする」というアプローチなどです。

 シャッタースピードが長いということは、撮る対象も撮る人もしっかり静止している必要があるわけです。対象が動いても、当然被写体ブレします。

 曇り空の大手町で、ちょこちょこ動き回るカルガモをあきらめたのは、そういう理由だったのでした。カルガモがもっとおとなしかったら、P901iSでも撮れたんですけどね……。

前 長期ロードテスト「P901iS」 次
長期ロードテストとは

 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をリポートする長期連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをリポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.