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» 2005年12月12日 20時37分 UPDATE

携帯はオーディオプレーヤー替わりになれるか? V0l.1:「音楽携帯だけで生活できるか」を試す (1/2)

今年の携帯業界のトレンドの1つといえるのが、音楽機能の搭載。音楽携帯があれば、ポータブルオーディオプレーヤーなしで音楽生活を楽しめるのだろうか?

[北島武仁,ITmedia]

 普段電車に乗っていると、HDDやシリコンメモリを内蔵したポータブルオーディオプレーヤーを手にしている人をよく見かける。そして、今や多くの人にとって必須ともいえる機器となった携帯電話にも音楽機能搭載の波が押し寄せている。

 最近ではNTTドコモの「Music PORTER」(2004年10月の記事参照)やボーダフォンの「803T」(10月25日の記事参照)のように、オーディオプレーヤー機能を最前面にアピールした製品もあり、筆者のような「音楽大好き、携帯電話は手放せない」という種類の人間から見ると“オーディオプレーヤーとしての携帯電話”が、かなり気になる存在になってきた。

 筆者は現在、ポータブルオーディオプレーヤー(クリエイティブメディアの「Creative NOMAD MuVo2」。マイクロドライブ/4Gバイト版)と携帯電話(ドコモ「SH901iS」)を持ち歩いている。それぞれのサイズは小さくても、2台分となると意外にかさばる上、どちらかの充電を忘れることもしばしば。「いっそのこと、ポータブルオーディオプレーヤーを使わず、携帯電話の音楽再生機能に乗り換えてしまえないものか?」と考え始めた。

 そこで本企画では、いくつかの“音楽携帯”と呼ばれる端末を試用し、「携帯電話をポータブルオーディオプレーヤーの代わりに利用して、持ち運ぶデバイスを1個に統合できるか」という点を探っていく。

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本企画で取り上げる音楽携帯。左からNTTドコモの「P901iS」、ボーダフォンの「Vodafone 803T」、auの「W31S」

“ポータブルオーディオプレーヤーの使い方の作法”が有効かどうかがポイント

 まずはじめに、筆者自身のオーディオプレーヤーの利用スタイルをざっとまとめておこう。

  • 電車などでの移動時は基本的に常時持ち歩く。移動時間はおおむね1日2〜3時間。移動中はたいてい聴きっぱなし。自宅以外で仕事をする場合も聴く場合が多い。1日10時間以上ポータブルオーディオプレーヤーをバッテリーのみで利用する場合もある。
  • 自宅のPCに、音楽ファイルのライブラリをWindows Media Player 10で構築。総容量は約30Gバイト。基本的にはCDからリッピングしたものだが、一部音楽配信サービスで購入したものもある。
  • オーディオプレーヤーへのファイル転送はWindows Media Player 10の同期機能を利用。評価機能(各曲に「★」で5段階評価を付ける機能)を利用して分類し、評価「5」のもののみをプレーヤーに転送して持ち運ぶ。
  • プレーヤーで聴くときは、普段はほとんどランダム再生。プレイリスト作りは面倒だからとうの昔にやめた。

 今回の企画では、これらの基本的な使用スタイルをベースに話を進めていく。テスト用の端末は、NTTドコモの「P901iS」(記事一覧参照)、ボーダフォンの「Vodafone 803T」、auの「W31S」(3月14日の記事参照)の3機種を用意した。まずはオーディオプレーヤーとして利用するときに気になるスペックを確認しておこう。

  • P901iS
対応音楽ファイル形式 SD-Audio、ノンセキュアAAC
対応記録メディア miniSD
バッテリー駆動時間 連続待受時間 約500時間(静止時)/約350時間(移動時)
本体サイズ・重さ 102×49×18.3ミリ(折りたたみ時)/約109グラム
  • Vodafone 803T
対応音楽ファイル形式 付属ソフトのBeat Engineで著作権を保護したAACおよびMP3
対応記録メディア miniSD
バッテリー駆動時間 連続待受時間 約400時間(W-CDMA)/音楽再生時 約7時間
本体サイズ・重さ 47×100×26ミリ(折りたたみ時)/約134グラム
  • W31S
対応音楽ファイル形式 ATRAC3
対応記録メディア メモリースティックDuo、メモリースティックPRO Duo
バッテリー駆動時間 約250時間
本体サイズ・重さ 50×107×26ミリ(折りたたみ時)/約136グラム

 筆者自身が普段ドコモ端末を使っていることから、まずはP901iSを中心に話を進めていく。

携帯で音楽データを聴けるようにするまでの流れ

 まず、音楽CDの楽曲をminiSDに収納する方法から見ていこう。これは思った以上に簡単な作業で、P901iSのパッケージに同梱されるリッピング/転送ソフト「SD-Jukebox V5」を利用して、画面の指示に従った数ステップを行なうだけだ。

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「SD-Jukebox V5」のメイン画面。オーディオプレーヤー機能と音楽データのライブラリ機能、SDカード/miniSDカードへのデータ転送機能(WAV/MP3/WMAファイルをSD-Audio形式に変換/暗号化してコピー)を備える。SD-Audio系オーディオプレーヤーでは必須のソフトだが、Windows Media Player 10やiTunesには機能面でやや劣る感も
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