FOMA 6機種618万台に通信不能の不具合

» 2006年01月25日 15時08分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 NTTドコモは、FOMA「SH901iC」「SH700i」「N901iC」「N700i」「P901i」「P700i」の6機種について、通信系の不具合をアナウンスした。当該機種は1月22日時点で計618万台(SH901iC約84万台、SH700i約53万台、N901iC約131万台、N700i約93万台、P901i約137万台、P700i約124万台)が出荷されている。

通信系の不具合が確認された6モデル。左から「SH901iC」「SH700i」「P901i」「P700i」「N901iC」「N700i」

 不具合は、基地局の機能拡張を進める中で確認された。ドコモでは、端末のハンドオーバー(基地局の切り替え)をスムーズに行うための機能拡張を実施している。ところが機能拡張実施済みの基地局同士、機能拡張済みの基地局と未拡張の基地局をまたぐ通信を何度か行った場合、携帯電話のソフトウェア処理が適切に働かなくなることがあり、電源をオフにすることなく使い続けると音声通信やパケット通信が利用できなくなる可能性がある。なお、こうした現象が起こった際には、携帯電話の電源を一度オフにして再度オンにすると、いったん回避できるという。

 ドコモはソフトウェアアップデートで対応するとし、「SH901iC」「SH700i」「N901iC」「N700i」については1月25日からソフトウェア更新が可能になる。「P901i」と「P700i」については2月13日13時からソフトウェアアップデートが可能になるが、一部端末でソフトウェア更新を行う際に書き換えができなくなる可能性があるため、全利用者に送付するダイレクトメールに記載された操作方法を参照して実施することを勧めている。

 ドコモによると、機能拡張済みの基地局は全基地局の約30%。今後、基地局の改修が進むとともに同現象が起こる確率が高くなるとしている。

 なお現在、店頭に並んでいる当該モデルの中にはソフト書き換え済みのものも一部あるという。アップデートが不要の端末については「アップデートを行うと、必要でない旨が表示される」(ドコモ)という。

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