緊急アンケート:ソフトバンクの携帯に何を望む?+D Voice

» 2006年03月20日 17時05分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 3月17日に、ソフトバンクがボーダフォンの買収を発表した(3月17日の記事参照)。これからどうなるか未知数の部分も多いが、会見ではソフトバンクの携帯事業についていくつかの方向性が示された。

 これを聞いての感想や、この後どのような点に期待するか、またどのような点を懸念するかなど、自由な意見を聞かせてほしい。

安くなるのか? どこが改善されるのか

 ソフトバンクの携帯で、世間が最も注目しているのは「料金が安くなるかどうか」だ。会場では「安くなるのか」という主旨の質問が3度繰り返され、ソフトバンクの孫正義社長が「先ほどと同じような質問で……」と苦笑するシーンも見られた。孫氏の答えは常に「まだ価格を話すには時期尚早」。値下げするとは、明言せずに終わった。

 ソフトバンクは新規参入にあたり、「日本の携帯料金は高い。新規事業者が現れれば料金は下がり、ユーザーメリットにつながる」と再三主張してきた。既存キャリアとしてスタートするとはいえ、料金を下げる意志を撤回するわけにはいかないだろう。ソフトバンクの持つ固定網との連携による、コスト削減効果も確実にある。

 ただし、買収に伴いレバレッジドバイアウトの手法を使ったため(3月17日の記事参照)、買収対象であるボーダフォンは1兆円を超える金額を自らの営業キャッシュフローから返済していくことになった(3月17日の記事参照)。ソフトバンクとしても、自らの首を絞めるような大胆な値下げには、打って出にくい状況にある。どの程度ユーザーを驚かす料金設定を行えるかは、注目の的だ。

 カバーエリアは、今後拡大していく方針が明かされた(3月18日の記事参照)。国際ローミングなど、ボーダフォンが強かったポイントも「継続していく」(孫氏)とのコメントが聞かれている。

 従来のボーダフォンでは考えられなかった強化ポイントとしては、固定回線と融合した新サービスが登場する可能性が上げられる。ADSLや光ファイバーなどの固定網と、携帯電話や無線LAN、WiMAXなどの無線アクセス網をシームレスに統合できるようなら、携帯電話の新たな形が見えそうだ。また国内最大のポータルサイトであるYahoo!JAPANを持つヤフーとの連携も魅力(3月17日の記事参照)。孫氏は「ヤフーの4200万のユニークユーザーとボーダフォンの1500万ユーザーを合わせると大きなエンジンになる」とアピールしている。

 ユーザーにとって、気になる点の1つはサポート体制だろうか。ソフトバンクはYahoo!BBをスタートした当初、電話でのサポートがないなど(2001年11月1日の記事参照)ユーザーへの対応で改善の余地があったことは事実。通信事業者としてそもそもの歴史が浅いこともあり、ライフラインとしての携帯事業の運営を不安視するユーザーもいる。

 また同社はYahoo!BBのモデムを街頭でユーザーに手渡すなど、積極的な営業活動を展開したが、この積極性に嫌悪感を抱くユーザーもいた。この点で孫氏は「あまり泥臭いやりかたはしたくない」とコメント、なりふり構わぬ営業活動は自粛する方針を示している。

 新規事業者として割り当てられた1.7GHzを、どのように扱うのかも注目だ。孫氏はこの件で「総務省と相談しながら考えたい」と発言(3月17日の記事参照)。現状では判断を据え置いている。返上すべきなのか、それとも一度もらった帯域を返上する必要はなく、事業に活かすべきなのか、この点の意見も聴かせてほしい。

上リンクをクリックすると、@ITのアンケートページが表示されます。これは、@ITの集計システムを利用しているためです(旧ソフトバンク・アイティメディアと旧アットマーク・アイティは2005年3月をもちまして合併しました)。

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