「G'zOne W42CA」、技術上で最も苦労した点は?モバイル編集部、ただいま取材中

» 2006年05月24日 18時13分 公開
[新崎幸夫,ITmedia]

 今週22日には、auの夏モデル7機種が発表された。会場ではKDDI関係者の説明に加え、端末開発メーカーのプレゼンテーションも行われた(5月22日の記事参照)。カシオ計算機関係者のプレゼンも行われたのだが、これが短い時間ながらなかなか興味深い内容だった。

 カシオ計算機通信営業部マーケティング課長の佐野敬氏によれば、G'zOneシリーズのWIN端末を世に送り出すにあたり「技術的には山積みの課題があった」。特にハードルが高かったポイントは、主に2点あるという。

 1つは、アンテナの配置。WIN対応のアンテナを搭載するためには、「G'zOne TYPE-R」とはモジュールの配置を見直す必要に迫られた。単に配置を変えるだけでなく、アンテナが金属部品と干渉しないように配慮する必要もあった。結果としては、下写真のようなかたちで各アンテナを搭載。さらに干渉対策として、ポリアミド樹脂の強化プラスチックケースを採用したという。

 もう1つは、防水構造を見直す必要があったこと。G'zOne TYPE-Rは防水をうたっているが、実はバッテリーパック内に水が入り込む構造だった。しかしG'zOne W42CAになると、ここにはau ICカードが搭載されている。水が入り込んでは、ICカードが一発で壊れてしまう。

 対策としては、バッテリーパックの付け外しをシングルロックノブからツインロックノブで行う方式に変更。より外れにくく、しっかり装着できるようにした。さらに、パッキングを用意して本体とバッテリーのすきまに水が入り込まないようにした。こうした工夫もあって、ようやくWIN端末のG'zOneは誕生したということだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月13日 更新
  1. KDDI高橋社長が語る新戦略 ローソン協業でPonta経済圏をさらに拡大、5Gは“auだけ”の強みを生かす (2024年05月11日)
  2. 異例ずくめのドコモ社長交代 若返りだけでない、前田義晃新社長の手腕に期待すること (2024年05月11日)
  3. 「ドコモ社長交代」や「NTTドコモ・グローバル設立」の背景は? NTTグループ決算説明会で語られたこと (2024年05月10日)
  4. “SIMを挿せない”新iPad向け 日本通信が1GBで209円の「データeSIM」を発表 (2024年05月11日)
  5. 新「iPad Air」実機レポート 先代のiPad Proに近づき、普及価格帯の“ハイエンドiPad”に (2024年05月08日)
  6. 先代からどれだけ値上げ? 新「iPad Air」「iPad Pro」の価格まとめ (2024年05月08日)
  7. 日本でも発売する「Xiaomi 14 Ultra」カメラ実写レビュー 光と影を追いたくなる描写、こんなにも写真が楽しいスマホは久々だ (2024年05月09日)
  8. irumo、Y!mobile、UQ mobileのキャンペーンまとめ【5月12日最新版】 ミドルスマホ高額割引や最大10万ポイント還元など多数 (2024年05月12日)
  9. 「Xperia 1 VI」登場か? ソニーが5月15日午後4時に「Xperiaの新商品」を発表 (2024年05月07日)
  10. IIJmioの大容量プランは「思ったよりも好評」、ドコモ回線品質の苦情は「減っている」と勝社長 (2024年05月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年