写真で解説する「W-ZERO3[es]」 (1/3 ページ)

» 2006年07月04日 22時54分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 W-ZERO3シリーズ第3弾として登場した、ウィルコムのシャープ製W-SIM端末「W-ZERO3[es]」(以下「es」、7月4日の記事参照)初代W-ZERO3に比べ、グッと“ケータイっぽく”なったesを写真で紹介しよう。

 →デュアルキーボードの「W-ZERO3[es]」 2.8インチVGA液晶搭載

 →ゲイツ氏も「ZERO3」に期待 異例のメッセージ

 →「本能的に欲しくなる」──[es]が埋める“間”

 →[es]の狙い、そして次なるW-ZERO3の構想

photophoto カラーはブラックとホワイトの2色

縦持ちでも横持ちでも操作しやすい

 esの最大の特徴は、タッチペン対応の2.8インチVGA(640×480ピクセル)液晶と、テンキー&QWERTYキーボードのデュアルキーボードを搭載したことだ。

 メインディスプレイにVGA液晶を採用した携帯電話としては、同じモバイルASV液晶を採用した、ボーダフォンのシャープ製端末「904SH」(2月28日の記事参照)があるが、904SHの液晶が2.4インチだったのに対し、esは2.8インチ。高精細かつ大型の画面で、PC用サイトも快適に閲覧できる。

 タッチペン対応の液晶だが、十字キーによる操作も可能。端末を閉じて利用する場合は、縦方向の画面で、十字キーとテンキーで操作するためストレート端末風の使い勝手になるが、スライド式のQWERTYキーボードを引き出すと、画面が横長に切り替わる。この場合も、十字キーによる操作ができる。また、画面の切り替えは、キーボードのスライドだけでなく、本体横のボタンを押しても行える。

photo 縦向きに片手操作の場合はストレート端末風。W-ZERO3よりも十字キーが大きくなり、格段に操作しやすくなっている
photo 横向きにして両手で操作する場合は、QWERTY配列のフルキーボードが利用できる。[Fn]キーと数字キー(1〜4)の組み合わせで、文字の拡大縮小・照明の明るさ調整が行えて便利。また、W-ZERO3では電池カバーを外さないと押せなかったリセットキーが[Fn]キーの上に配置されたのもうれしいポイントだ
photo W-SIMモジュールは本体上部に入る。W-SIMの着脱も電池カバーを外さずに行えるようになった

photo 本体左側面。左から、平型ヘッドフォン端子、スタイラスのイジェクトボタン(スライドさせると、スタイラスペンが頭を出して取り出しやすくなる)、USB端子(miniA、5ピン)
photo 本体右側面。左からminiSDスロット、画面の縦横切り替えキー、ボリューム調整ボタン。細かい点だが、端子部分のキャップを外すとクルッと回転するようになっているのは気が利いている

photophoto フルキーボードを使う場合も使わない場合も、十字キーを操作&決定キーとして使う仕様になっている。横持ちの場合は端末の右上に液晶が来ることになるが、左手を置いた位置が中央上部に来るためか、意外に違和感がない

ATOK、Opera Mobileを標準搭載

 ソフトウェア的にも、esはW-ZERO3から大きく進歩している。W-ZERO3では、データ通信中に音声通話の着信ができないという制限があったが、esではデータ通信中に電話がかかってきても、電話に出ることができるようになった。

 日本語入力システムとして、ジャストシステムの「ATOK」を採用。予測変換にも対応し、これまでのウィルコム端末各種に比べて、変換効率が格段に向上している。ただし、逆トグルキーがないのは気になる点だ。なお、Windows Mobile標準のMS-IMEを使うこともできる。

 Webブラウザは、Internet Explorerに加えて「Opera Mobile」を標準で搭載する。タブを切り替えながら表示できるほか、Flash Player 7.0にも対応し、たいていのPC向けサイトが表示できる。

 また初代W-ZERO3では、メール機能はPocket Outlookに統合されていたが、esでは「W-ZERO3メール」というメールソフトを搭載した。ユーザーは初期設定時に、Outlookを使うか、W-ZERO3メールを使うかを選択できる。

 W-ZERO3メールでも、Pocket Outlookと同様に、ライトメール/pdxメール/通常のEメール(POP3/SMTPメール)の送受信が行えるが、細かい部分が若干異なる。メールの自動振り分け、メールの送受信後に自動的に接続を切る機能、新規メールを作成したあと、いったん送信トレイに保存せずにそのまま送信する機能など、Outlookにはなかった機能が追加され、片手操作がしやすいようになっている。

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