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» 2006年11月02日 00時00分 UPDATE

「DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE −FFVII−」が“P”でしか遊べない理由

スクウェア・エニックスがメガゲーム第1弾として投入する「DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE −FINAL FANTASY VII−」。だが、対応機種はP903i、P903iX HIGH-SPEEDのみ。何でだ?

[遠藤学,ITmedia]

 スクウェア・エニックスがメガゲーム第1弾として投入する「DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE −FINAL FANTASY VII−」(以下、「LOST EPISODE」)は、「ファイナルファンタジーVII」に登場したヴィンセント・ヴァレンタインを主人公としたガンアクションRPG。プレイステーション 2で発売された「DIRGE OF CERBERUS −FINAL FANTASY VII−」の関連作品であり、PS2版では語られなかったストーリーが明らかになるという。

photo 1997年にプレイステーションで発売された「ファイナルファンタジーVII」の関連発展作品群を総称して「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」と呼ぶ。「LOST EPISODE」のほかに、「FINAL FANTASY VII−ADVENT CHILDREN−」、「BEFORE CRISIS −FINAL FANTASY VII−」、「CRISIS CORE −FINAL FANTASY VII−」、「DIRGE OF CERBERUS −FINAL FANTASY VII−」の4作品がある

photo スクウェア・エニックス プロジェクト推進部 プロデューサー 伊藤幸正氏

 対応機種は「P903i」「P903iX HIGH-SPEED」のみ。スクウェア・エニックスの伊藤幸正氏は、こうなった理由を「ほかの903iシリーズでは動かそうにも動かせない」と話す。P903iおよびP903iX HIGH-SPEEDは、3Dグラフィックスの業界標準APIである「OpenGL/ES」に対応しているが、ほかの903iシリーズは対応していないため、実現には至らなかったのだという。

 では903iSシリーズで、ほかの端末がOpenGL/ESに対応すれば、「LOST EPISODE」が配信されるのだろうか。この疑問に対して伊藤氏は、「ゲームはハード(端末)にも非常に高い性能を求める。今回、これだけきれいな3D表現ができたのは、P903iがOpenGL/ESに対応したこと以外にも、端末の全体的なパフォーマンスが高かったことがある」とコメントした。

 続けて、「(P903i、P903iX HIGH-SPEEDは)903iシリーズの中でも最もパフォーマンスの高い端末になっているのではないか。だからこそ『LOST EPISODE』で、携帯としてはおそらく、世界的に見ても最高品位のグラフィック表現が実現できた」と、P903iを絶賛するとともに、「LOST EPISODE」への自信を見せた。

 スクウェア・エニックスが携帯で展開しているアプリに、ネットワークアクションRPG「BEFORE CRISIS −FINAL FANTASY VII−」がある。「BEFORE CRISIS −FINAL FANTASY VII−」は「携帯の機能をフルに使うことをテーマにしたタイトル」(伊藤氏)だったという。


photo 「FFVII」の6年前の時点から物語が展開し、秘密組織「タークス」の一員としてミッションをこなしていく「BEFORE CRISIS −FINAL FANTASY VII−」

 一方の「LOST EPISODE」は、ガンアクションRPGとしての面白さをそのままに、P903i、P903iX HIGH-SPEED用にゲームプレイの最適化を目指した。「携帯でリアルタイムの3Dアクションがしっかりとできるのかに挑戦したもの」だと伊藤氏は話す。企画自体は相当前からあったそうだが、携帯ゲームは片手で操作できること、「FF」と名の付くものには高いクオリティが求められることなどの課題があり、実現には至らなかった。しかし、片手での操作は開発陣の努力、そしてフル3Dのクオリティは、P903i、P903iX HIGH-SPEEDがOpenGL/ESに対応することで解決した。

 なお、「LOST EPISODE」のプリインストール版には、端末の容量の都合ですべての内容が盛り込まれてはいない。具体的にはステージ3までしかプレイできず、フルボイスではないという。完全版であるフルボイス版は、11月上旬からの提供を予定しており、「LOST EPISODE」のプリインストール版からアップグレードできる。

 フルボイス化について伊藤氏は、「家庭用ゲームではキャラクターが演技をしながらセリフを話すのは当たり前だが、それを携帯端末上でも実現した。声優陣は『FINAL FANTASY VII −ADVENT CHILDREN−』と一緒なので、ファンが楽しめるのはもちろん、初めてプレイする人でも、携帯でここまでできるのかと驚くはず」と期待を寄せた。

(C)2004-2006 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
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