ボーダフォン向けのワンセグ端末「905SH」として初めて登場した“アクオスケータイ”は、その合理的なワンセグ視聴スタイルで人気を博し、ついにはライバルキャリアであるNTTドコモとKDDIにも同名端末が登場した。auのアクオスケータイ「W51SH」は、シャープがau向けに供給する端末の第2弾で、2006年秋冬モデルとして登場した「W41SH」の操作性を継承しつつ、ワンセグやデジタルラジオなど、最新の機能を搭載する。
W51SHがターゲットとするのは、ワンセグやデジタルラジオなどに興味を持つ高感度ユーザーが中心となる。しかし、ボディカラーはオーシャンブルー、スターリーシルバーという比較的男性向きのハードなイメージの色と、やわらかな雰囲気のオーロラピンクを用意しており、W41SHが狙っていた“大人の女性”も意識していることがうかがえる。
auの2007年春モデルは、10機種中7機種がワンセグ対応機となっており(1月16日の記事参照)、もはや“ワンセグが視聴できる”だけでは特徴とはいえない状況だ。そんな中でW51SHが強い存在感を示すのは、やはり“アクオスケータイ”の名と、ワンセグ視聴に最適なサイクロイド機構を採用しているからだろう。
ディスプレイは3インチのワイドQVGA液晶で、解像度はソフトバンクモバイルの「911SH」やドコモの「SH903iTV」とまったく同じ。ディスプレイを回転させるための専用のヒンジが必要になることから、外観のイメージも他の2機種とよく似ている。


サイクロイドヒンジの端部は「ディスプレイが回転する様子をイメージした」(説明員)という弧を描いており、デザイン上のアクセントとなっている。裏面には有効約203万画素のCMOSカメラを搭載。パンフォーカスタイプでマクロ切り替えスイッチが用意されている。左側面には充電/通信端子を備え、右側面にAV出力/平型イヤフォン端子、microSDカードスロット、操作キーを用意する
ヒンジ部にはメールや音声の着信を知らせる小さなLEDが仕込まれている。ワンセグ受信用の伸縮式ロッドアンテナもこの位置にある。ディスプレイ側(開いたときの天面)にはIrSimpleに対応した赤外線通信ポートが、ダイヤルキー側(開いたときの底面)に充電用端子がある
ディスプレイの背面は、オーシャンブルーがウェーブパターン仕上げ、スターリーシルバーとオーロラピンクがクロスライン仕上げとなっている。ウェーブパターンは籐かごの編み目のような模様で、クロスラインはドコモの「SH902iS」を彷彿とさせるデザインだ
ディスプレイを横にした状態で左上の位置に「AQUOSケータイ」のロゴがある。またSHARPのロゴも、横向きのディスプレイの中央下部にある。ダイヤルキーは縦方向のフレームのみを用意した比較的大きめなもの。ソフトバンクモバイル向けの911SHのキーと似ている
背面に搭載された0.7インチのモノクロ液晶で、日付や時刻、電波状態、バッテリー残量、着信・未読メールの有無などが確認できる。また音楽再生時にはアーティスト名や楽曲情報を表示するほか、設定しておけばEZニュースフラッシュのテロップを流すこともできる(購入時はオフになっている)。コントラストがあまり高くないため視認性はいまひとつだ
写真で解説するアクオスケータイ「W51SH」(ソフトウェア編)
サイクロイド機構採用のワンセグ対応ハイエンド機──アクオスケータイ「W51SH」
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“後だしジャンケン”の最強ワンセグ携帯――写真で解説する「905SH」
3インチ液晶+22ミリ薄型の“AQUOSケータイ 2nd Model”──「911SH」
サイクロイド機構を採用した3インチ液晶の“AQUOSケータイ”──「SH903iTV」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.