VistaとWindows Mobileの同期情報交換も──htc Fan Siteがユーザーイベント

» 2007年02月07日 18時54分 公開
[小山安博,ITmedia]
Photo htc Fan Site代表のKzou氏(左)とPocketPC JapanのAndrew Shuttleworth氏(右)

 台湾HTC製のWindows Mobile 5.0搭載端末を使うユーザーが作るファンサイト「htc Fan Site」が、日本のPDA事情を英語で発信する個人サイト「PocketPC Japan」と共同で、Windows Moble端末のユーザーや購入検討者を集めた情報交換のためのイベント「Windows Mobile Fan Evening Tokyo」を開催した。イベントでは、Windows VistaとWindows Mobileの同期方法の紹介に加え、ユーザー同士の交流会も行われた。

 今回のイベントでは、まずhtc Fan Site代表のKzou氏が、Windows Vistaの新しい機能である「Windows Mobileデバイスセンター」を紹介した。Windows Mobileデバイスセンターは、Vista搭載PCとWindows Mobile端末のデータを同期させるためのツールで、これまでのActiveSyncの後継にあたる機能。コンシューマー向けVistaの発売にあわせて1月31日に公開されたばかりだ(1月15日の記事参照)

Photo Windows Mobile端末を接続したWindows Mobileデバイスセンター
Photo 一般的な予定表やアドレス帳の同期も、もちろん可能

 Windows Mobileデバイスセンターは、従来のActiveSyncの機能である予定表やアドレス帳の同期に加え、画像、動画の端末からのPCインポートに対応。インタフェースも一新されたデバイスセンターでは、「同期速度もActiveSyncより速くなった」(Kzou氏)という。

 また、音楽に関してもデバイスセンターからWindows Media Player 11を起動、簡単な操作で端末と楽曲データを同期できるようになっている。

Photo さらに画像や動画、音楽のデータをやりとりすることができる
Photo 画像の取り込み画面
Photo WMP11を使うと簡単に音楽も同期できる。ジャケット写真を右側のデバイスの画面にドラッグ&ドロップするだけ

 デバイスセンターの説明に続き、スモールネットワーク代表取締役の堀江健一氏が、同社が開発した文字入力アプリケーションの「iuTAP」について説明した。

 iuTAPは、合計12のキーを使ってQWERTYキーボードに近いスピードでの入力を実現するアプリケーション。携帯のダイヤルキーを使って、通常の携帯電話より快適かつ素早く入力できるのが特徴で、ダイヤルキーを使った入力に慣れている日本のユーザーが使いやすいという。

Photo iuTAPは、12個のキーで入力する新しい入力システム。「い」と「う」の入力が特殊な以外はローマ字通りの入力法で、通常の携帯電話のように同じボタンを何度も押す必要がないので高速に入力できる
Photo 推測変換にも対応。携帯電話の12個のキーを使うか、ソフトウェアキーボードで利用する

 会場はイベントスペースも兼ねた多国籍料理の店「The Pink Cow」で開催され、一連の解説のあとには料理も振る舞われた。イベントには現役ユーザーに加え、これからWindows Mobile端末を使いたいと思っているユーザー予備軍も参加。PocketPC Japan経由で参加した外国人のユーザーも交え、ざっくばらんな雰囲気の中で活発な情報交換が行われていた。

 今回のイベントを主催したKzou氏は、今後も定期的にこうした会合を開催したいといい、ソフトウェアベンダーらの参加を呼びかける意向。また、テキストを使った初心者向けの講習会も企画しているという。

Photo イベント会場では、端末を傾けることでキー配列が自動的に変わる「3QW」という入力システムも公開された。角度センサーの精度が上がったため、ほとんど角度を変えているように見えなくても角度を感知してキー配列が変わるという。ただ、現状角度センサーを搭載してこれに対応した端末は、まだないらしい

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年