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» 2007年02月20日 05時46分 UPDATE

固定通信と同様に、ケータイのブロードバンドにも革命を起こす──イー・モバイル千本会長 (1/2)

携帯電話業界の13年ぶりの新規参入事業者イー・モバイルが、いよいよ3月31日からサービスを開始する。手始めにデータ通信カードとシャープ製のWindows Mobile 5.0搭載端末をリリースし、データ通信市場でのプレゼンスを確保する。

[園部修,ITmedia]
Photo 自信満々にシャープ製新端末「EM・ONE」を披露するイー・モバイルの代表取締役会長兼CEOの千本倖生氏

 ADSLのホールセール事業を手がけるイー・アクセスの子会社で、2005年11月9日に1.7GHz帯を用いた携帯電話事業の免許を受けた(2005年11月の記事参照)イー・モバイルの携帯電話サービス「EMモバイルブロードバンド」の詳細が、ついに明らかになった(2月19日の記事参照)。

 同社は3月31日から、東京23区と名古屋市、京都市、大阪市の近辺を中心に、下り3.6Mbps、上り384kbpsのHSDPAデータ通信サービスを開始する。

 サービス発表会に登壇したイー・モバイルの代表取締役会長兼CEOの千本倖生氏は「日夜辛苦を重ね、周到な準備を重ねた新サービスがいよいよ始まる。端末ベンダー、チップセットベンダー、建設会社、システムインテグレータ、株主、銀行団、そのほか多くの方々の見えないご支援のおかげで今日という日を迎えられたことに、心から御礼申し上げたい」と感慨深げに話した。

「ケータイでブロードバンド革命を起こす」

 千本氏は、インターネットへの接続方法といえばダイヤルアップ接続が一般的だった1999年に、「高速で安価で、なおかつ定額の、誰もが安心して使えるインターネット接続を日本に導入したい」という思いからイー・アクセスを創業し、「固定の分野でブロードバンド革命を起こした」(千本氏)。その子会社であるイー・モバイルは、同氏が同じように、「ケータイでブロードバンド革命を起こす」ために創業したという。

 「日本の携帯は、世界に比べて今なお高くて遅い。これはまさに、7年前にADSLが登場する前の固定通信分野が抱えていた問題とまったく同じだ。固定通信のブロードバンド接続と同じように、定額で高速な通信が利用できるようになれば、モバイルインターネットは日本でも大きな花が開くと確信している」(千本氏)

 そこでイー・モバイルが提供するのが、「世界で初めての、定額による高速な携帯ブロードバンド接続」だ。そして、その高速なインターネット接続サービスを存分に利用できる端末として、シャープ製の最新端末「EM・ONE」を発表した。

Photo イー・モバイルが提供する「EMモバイルブロードバンド」用のフラッグシップ端末がシャープ製のWindows Mobile 5.0搭載端末「EM・ONE」だ。4.1インチのワイドVGA液晶を搭載し、ワンセグ、オーディオプレーヤー、無線LAN、Bluetoothなどを標準装備する

 EM・ONEは、千本氏が「携帯の世界で最先端を行く日本の端末メーカーシャープと、ブロードバンドの可能性を世界中で大きく広げてきた世界のマイクロソフトの2社と協力し、美しいワイド液晶画面、使いやすいスライド型の形態、そしてQWERTYキーボードという3つの大きな要素を1つに融合した、世界でもっとも先端的なモバイル端末」と絶賛する新端末だ。同氏は「おそらく米AppleのiPhoneを上回る、世界でもっとも革命的な端末」と豪語した。

 EM・ONEの開発に当たって同社では、些細な部分の角度や面などに至るまで、コンシューマーの目線に立ったきめ細かいこだわりを持ち続けたという。端末が入るパッケージのデザインも、サイズ、質感、手触りにこだわり、お客様に喜ばれるものを目指して、黒地に銀色でイー・モバイルのロゴをあしらったパッケージができた。

PhotoPhotoPhoto 細部にまでこだわったというEM・ONEは、上質感が漂う、黒字に銀色のロゴが入ったシンプルなデザインのパッケージを採用。比較的大きな端末が入るにもかかわらず箱は薄くてコンパクトだ

 これだけのサービスを提供するのに、月額基本使用料は、業界で最も安いレベルの5980円を実現。3.6Mbpsの通信速度がPCでも端末でも使い放題で、新端末EM・ONEを含む初期費用は3万9800円ですむ。「毎日30分ネットを利用する標準的なお客様の場合、他社の携帯電話サービスを利用した場合より30〜70%安くなる。PHSの定額プランと比べると速度は数十倍で、料金はほぼ2倍。圧倒的メリットがある」と千本氏は胸を張った。

Photo 月額利用料金は5980円

エリア展開は、3月31日時点で東京23区、名古屋市内、京都市内、大阪市内からスタート。その後6月までに16号線の内側、神戸、大阪近郊へエリアを広げる。順次全国主要都市に拡大していく計画だ。

 千本氏は最後に「私たちは、見たこともないケータイの新ケータイ(形態)を目指す。EM・ONEの投入は我々の試みの始まりにしか過ぎない。今後、日本の携帯の常識を根底から覆す画期的な事業を続々とみなさまに提案する」とさらなる“革命”にも含みを持たせた。

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