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» 2007年03月27日 21時14分 公開

GPSや基地局情報で通報者を特定――「緊急通報位置情報通知」が4月からスタート

ケータイから緊急通報をした際、通報者の位置を自動で取得し通知する「緊急通報位置情報通知」が4月から始まる。ドコモではFOMA「903i」シリーズがGPS測位での位置通知に対応する。

[平賀洋一,ITmedia]

 NTTドコモは、4月1日から開始する「緊急通報位置情報通知」についての詳細を、同社Webサイト上に公開した。

 緊急通報位置情報通知は、携帯電話から緊急通報(110番/118番/119番)が発信された場合、通報者の位置や、駆けつけるべき場所を自動的に受理機関(警察機関/海上保安庁/消防機関)へ通知するシステム。ドコモだけでなく、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯キャリア3社が2007年4月以降に対応する。現在のところ位置情報通知は3G携帯のみに義務づけられ、ドコモではFOMA端末が対応機種となる。詳細は以下の通り。

通知される位置情報および適用端末
発信する携帯電話(FOMA)の機種 対象機種名 位置情報の種類 備考
GPSを使った「緊急通報位置通知」に対応する機種 N903i/P903i/F903i/D903i/SO903i/SH903i。および今後販売予定のGPS搭載機種 GPS測位情報 GPS測位ができない場合、基地局情報を通知
上記以外 上記以外のFOMA端末 基地局情報  

 GPS機能を搭載しないFOMAからの通報や、GPS搭載機であっても測位ができない場合は、基地局情報として基地局の住所や電波到達範囲から位置情報を算出し、通知される。その場合の精度は数100メートルから1キロ程度の範囲に広がり、遠方の基地局電波を受信した場合などは、実際の位置とは異なった位置が通知される場合もあるという。

 4月1日から、緊急通報位置通知に対応する予定の地域は以下の通りで、対象地域は順次拡大する予定だ。

緊急通報受理機関 導入地域(機関)
警察機関(110番) 北海道網走支庁管内、東京都(島しょ部の一部を除く)、神奈川県、愛知県、大阪府、奈良県
海上保安庁(118番) 全国
消防機関(119番) 南渡島地区、小樽市、釧路市、胆江地区、横手市、東根市、上山市、石巻地区、栗原市、水戸市、かすみがうら市、川口市、所沢市、深谷市、船橋市、八千代市、富里市、厚木市、相模原市、新潟市、山県市、静岡市、菊川市、桑名市、四日市市、大津市、湖北地区、京都市、吹田市、茨木市、神戸市、姫路市、朝来市、浜田市、呉市、八女地区、春日・大野城・那珂川地区、長崎市、熊本市、国東市、大島地区(24道府県41消防本部)

 緊急通報を行う場合、ダイヤルの前に「184」を付加すれば通報者の位置情報と電話番号は通知されない。しかし、当局が人命の保護などが必要であると判断した場合は、機関側より位置情報と電話番号を取得することができるという。また、位置情報通知システムが導入された後でも、通報時には必ず口頭で場所や目標物などを伝えるよう協力を求めている。

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