「F904i」は、FOMAの“F”端末として初めてワイドディスプレイを採用した。そのためか、ワイドディスプレイ表示に関連する質問も大変多かった。
HSDPA対応か否かの違いはあるが、動画関連におけるベースモデルになったであろうF903iX HIGH-SPEEDは10Mバイトまで拡張されたiモーション「ビデオクリップ」に対応し、H.264コーデックの動画を再生できる。今回の904iシリーズも、今までHSDPA端末のみ対応していたこの“ビデオクリップ”が全機種で楽しめるようになった。そのため、F904iでもH.264動画を再生できる性能を備えた。
試用機で試したところ、F903iX HIGH-SPEEDで再生できたQVGA(320×240ピクセル)/H.264の動画ファイルを同様に再生でき、2時間を越えるほどの長時間の動画ファイルも再生可能だったことが確認できた。
もう1つ、F904iはディスプレイを横向きにできる特徴がある。そのために気になるのは、432×240ピクセル表示対応の3.1インチワイドディスプレイを生かしたアスペクト比16:9の動画を、横向きフルスクリーンで画面いっぱいに再生できるかという点だろう。
今回は簡易的に、320×240ピクセルで再生できた設定を流用して432×240ピクセル、400×240ピクセルといった縦横比が16:9に近い動画ファイルを作成してテストしてみた。しかし残念ながら、コーデックに関わらずそのファイルのサムネイルが端末一覧画面へ反映されず、結果、再生できなかった。今回は取り急ぎチェックしただけなので改めてじっくり検証する予定だが、再生できる動画は320×240ピクセルのサイズ以下に制限されるようだ。
動画撮影時に選択できるサイズは、128×96ピクセル、176×144ピクセル(QCIF)、320×240ピクセル(QVGA)の3種類のみとなる。これはディスプレイの向きを変更しても同じだった。
少し話がそれるが、再生できる動画サイズが320×240ピクセル以下になっているのも、動画撮影時の画像サイズが最大320×240ピクセルに留まっていることと関連がありそうだ。
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