ディー・エヌ・エーは5月10日、ケータイゲーム&SNSサイト「モバゲータウン」のテレビCMにタレントの「よゐこ」を起用すると発表。これに合わせて、よゐこの2人が開発したゲーム「よゐこの街ゴルフ」の配信を開始した。
モバゲータウンは無料のケータイゲームとSNSを融合したサービスで、サイト開設から1年1カ月で会員数は400万人を突破。1日あたりのページビュー(PV)が3億を超えるなど、国内最大規模の携帯サイトとなっている(3月12日の記事参照)。
「よゐこの開発」篇と名付けられた新テレビCMは、有野晋哉さんをモバゲー ゲーム開発担当、濱口優さんをモバゲー ギャグ担当とし、モバゲータウンの新ゲームを開発する研究所で、彼らのあふれる才能を頭脳から直接抽出し、これまでにない新ゲームが生まれる瞬間を描いている。放送期間は5月10日から6月24日まで。
渋谷の109スクエア・ステージで行われた発表会にはまず、ゲーム開発担当の有野晋哉さんが1人で登場。過去にゲームボーイ用ソフトをプロデュースしたことのあるよゐこだが、その際のセールスが芳しくなかったのか、「前回を負けとするならば今回はリベンジになる」(有野さん)と意気込んだ。
よゐこ開発ゲームは現在のところ、「よゐこの街ゴルフ」「よゐこの射的パズル」「大人のゲーム」の配信が決定しており、有野さん自ら各タイトルに関するプレゼンテーションを行った。
よゐこの街ゴルフは、風向きを読みながら空き缶を打ってゴミ箱に入れ、街をキレイにするゴルフゲーム「街ゴルフ」をよゐこの2人がアレンジしたもの。ゲーム内イベントの内容からセリフに至るまで、2人のアイデアが随所に盛り込まれているのが特徴だ。
「タイミングを測って空き缶をゴミ箱に入れる。プレーヤーキャラクターは濱口くんをモチーフにしていて、通常の衣装は裸にトランクスですが、トランクスが赤フンになったりもします。ある条件を満たすとプレーヤーキャラクターが僕になることもある」(有野さん)
よゐこの射的パズルは、“大人が、どこか懐かしくて昔を思い出すゲーム”をコンセプトに、縁日などで見かける「射的」とパズルゲームの要素を組み合わせた。同じキャラクターの的を2つ以上並べると的を消すことができる。「連鎖が続くと気持ちいい」と話した有野さんは「ケータイゲームのいいところはすぐに終われるところ。そこを前面に押し出したタイトルになっているが、底の浅いゲームではない」とアピールした。
大人のゲームは“キャバクラ”を舞台に、女の子が客のお触りを回避する、または客が女の子の妨害をくぐり抜けてお触りを試みるというもので、どちらにするかはまだ決めかねているとのこと。こちらは6月中の配信を予定している。
有野さんによるタイトルの説明が一通り終了した後、肌色の全身タイツにトランクスという何とも妙な格好をした濱口優さんが登場。当初はゲームと同じ裸にトランクス一丁で登場するつもりだったそうだが、「渋谷の条例に引っかかる。逮捕されたくない」(濱口さん)との理由からあきらめたという。濱口さんの登場に合わせて、ステージには空き缶とゴミ箱が設置され、よゐこの街ゴルフを再現したワンショットでのホールインワン挑戦と相成った。
結果を言うと、濱口さんは3回挑戦してすべて失敗。しかも惜しいショットもボケもなく、「歴史に残るスベり具合だった」(濱口さん)と本人も反省しきり。その後、相方の汚名を返上すべく有野さんが挑戦するも、こちらも3回挑戦してすべて失敗した。「渋谷ってこんなに静かな街やったんやなぁ」(濱口さん)、「街の音楽ってこんなによく聞こえるものなんですね」(有野さん)という2人の悲しいコメントとともに、発表会は幕を閉じた(ただし、このコメントにより最後に会場は笑いに包まれた)。
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