「912SH」は、ビデオ出力用のケーブルを接続することで、ケータイに保存した画像や動画をテレビに出力できる機能を備えている。では、auのAQUOSケータイ「W51SH」のように、ワンセグ映像をテレビやカーナビなどに外部出力することはできるのだろうか。
テレビとケータイを接続し、外部出力をオンにしてワンセグを起動してみたが、映像は出力されなかった。912SHでテレビ出力できるのは、静止画、動画、S!アプリ、TVコールに限られる。
912SHでワンセグを録画する場合、本体メモリへは録画できず、外部メモリのmicroSDが必須となる。912SHは最大2GバイトまでのmicroSDに対応しており、最大10時間40分の録画が可能だ。番組視聴中に録画をするには、サイドの[○]キーを長押しすればいい。電子番組表「Gガイドモバイル」を利用した録画予約はもちろん、特定の日時に録画予約をするマニュアル設定にも対応する。
最大2GバイトのmicroSDに対応しているとはいえ、録画できる容量や、用意できるカードの枚数は限られる。912SHに付属するソフト「SD-MobileImpact」を利用すれば、microSDに保存した番組データをケータイからPCへ移したり、PCにバックアップしたデータをケータイへ戻すことができる。

912SHを「カードリーダーモード」に設定してPCとUSB接続し、PCから「SD-MobileImpact」を起動して「動画」を開く。データ一覧には番組名、録画日、再生時間などが表示される。移したいデータにチェックを入れ「SD→HDD」を押すとケータイからPCへ、「HDD→SD」を押すとPCからケータイへ番組データを移行できる。なお、データのやり取りは“移動”のみで、“コピー”することはできない912SHは、ワンセグを視聴しながらほかの機能を利用することが可能だ。同時に起動できる機能は、メール、Yahoo!ケータイ、PCサイトブラウザ、アドレス帳となっている。カレンダー、アラーム、メモ帳などのツールは、ワンセグの音声を聞きながら利用できるが、画面へ同時に表示することはできない。

ワンセグ視聴中にショートカットボタンを押すと一覧が表示され、目的の機能を呼び出せる。メインメニューにアクセスすることも可能だ。縦画面では上段にワンセグ、下段にほかの機能を表示する。横画面では左にワンセグ、右にほかの機能を表示する912SHは、Bluetoothを使ってワイヤレスでワンセグ音声を聞くことができるが、録画した番組でもワイヤレスで音声を聞ける。Bluetoothアダプタとペアリングをしてから録画番組を再生したところ、自動的にBluetoothによる再生に切り替わった。
これまでのAQUOSケータイとどこが違う?――「912SH」
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