“想い出”でユーザーを囲い込む──「au one メール」の狙い

» 2007年08月02日 22時12分 公開
[後藤祥子,ITmedia]


 通信キャリアの料金競争が激化している。ドコモが新割引プランの「ファミ割MAX」「ひとりでも割」を発表するとすぐさまauが「誰でも割」で対抗。その対抗策としてドコモが、まだ開始していない割引サービスを改編する──といった具合で、まさに“打ったり打ち返したり”といった様相を呈している。

 激しい戦いの中、KDDIが新サービスとして打ち出したのが“一生つきあえる100年メール”とうたう「au one メール」だ。表向きはPCからも携帯からも利用できるauユーザー向けの大容量Webメールサービスだが、携帯ユーザーにとっては、au端末内にあるメールデータを保存できる点が大きな意味を持つ。

 ユーザーはau端末内のメールデータをau one メールに転送でき、機種変更しても昔のメールをau one メールで確認できるようになる。メールデータが貯まれば貯まるほど、ユーザーはau one メールから離れられなくなるというわけだ。端末リサイクルが進まないのも「昔のメールデータを残しておきたい」という理由からだというくらいだから、魅力を感じる携帯ユーザーは多いだろう。

 au one メールのベースとなっているモバイルGmailは3キャリア向けにサービスを提供しており、iモードメールが転送できれば似たようなことができる。しかしiモードメールは転送に対応していない。

 料金施策でユーザーを取り込み、取り込んだユーザーはサービスで囲い込む──。入口を広げ、出口を固めるauの戦略に、ドコモはどんな施策で対抗するのか。今後の戦いに注目したい。

関連キーワード

au | au one | NTTドコモ | Gmail | KDDI


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月14日 更新
  1. 誤爆で「ワインが20本も届いちゃう」 押せば注文できる“Amazon Dash Button ”とは何だったのか (2026年07月11日)
  2. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  3. スマホをタッチせずに改札もレジも通過 日本で広がる「UWBタッチレス決済」最前線 (2026年07月10日)
  4. スマホは本当に会話を「盗聴」して広告を出しているのか? 専門調査と最新事例から考える (2026年07月13日)
  5. ポケモンGOからNianticのロゴが消える 起動画面に「SCOPELY EXPLORE」、10周年の節目に (2026年07月12日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. その使い方、発火リスクあります──モバイルバッテリーで真夏にやってはいけないこと INFORICHが啓発 (2026年07月13日)
  8. スペックが同じに見えるNothingの「Phone (4a)」と「Phone (4a) Pro」のカメラ 撮り比べて分かった“意外な違い” (2026年07月13日)
  9. 日本のテスラで解禁された対話型AI「Grok」を試してみた 従来のカーナビを圧倒する異次元の利便性 (2026年07月13日)
  10. ヨドバシカメラがまた“百貨店に進出” 池袋の次は“旧名鉄百貨店跡地”に、駅直結一等地 (2026年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー