KDDIデザイニングスタジオに、au design projectのコンセプトモデルがお目見えした。ユーザーインタフェース(UI)を重視した4モデルがラインアップされる。
TEAM☆LABがデザインしたactfaceは3画面ケータイ。ダイヤルキー部や背面全体にレイアウトした3つの画面を、フルに生かしてユーザーの感性に訴える。
actfaceには2つのバリエーションモデルがある。「Rhythm」は携帯の操作をリズムととらえたUIで、ユーザーが携帯を操作するとそのリズムに合わせて水墨画の映像が生成される。キーボード側ディスプレイから上のディスプレイに墨が立ち上る様子はとてもエモーショナルだ。
「PLAY」はユーザーデータとUIを連携させ、それをディスプレイ上の街に反映させる試みだ。上下ディスプレイいっぱいに街の様子が映し出され、その中を人が動き回っている。「バッテリーが少なくなると人の動きがにぶったりします」(説明員)
ユーザーの使い方次第で街の様子が変化するのが特徴で、例えば仕事関係の相手ばかりとやりとりしていると、街がビジネス街になったりするという。また携帯をしばらく使わないと街が寂れるなど、リアルタイムで変化するUIを楽しめる。
ぼんやりと光るたまご型の携帯が「sorato」。アートディレクターの森本千絵氏が手がけたコンセプトモデルだ。
携帯はうつむくような姿勢で使うことが多く、人は空を見なくなったのではないか──。こう考えた森本氏は、携帯の画面の中に空をつくったという。背面全体がタッチパネル対応のディスプレイという設定で、メールや音楽プレーヤーなどのUIもすべて背面に浮かび上がる仕組みだ。待受時にはさまざまなバリエーションの空の映像が流れ、日々の天気の変化に応じて映像が変化するような見せ方も想定しているという。
森本氏がデザインしたもう1つの端末が「ヒトカ」。薄いカード型のボディいっぱいにディスプレイがレイアウトされた端末だ。
この端末の中には人が住んでおり、ディスプレイ狭しと動き回る。カメラ利用時に写真家に扮したり、音楽再生時に踊ったりとリアルな動きを見せる。携帯に対する親近感がわいてくるUIだ。
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