インタビュー
» 2008年07月28日 20時40分 UPDATE

開発陣に聞く「W64SA」:“イルミ”は見るものから使うものへ――ケータイでオーラソーマを楽しめる「W64SA」 (1/2)

モーションセンサーを搭載し、端末を振ると背面イルミの色が変化する「W64SA」。人気のカラーセラピー“オーラソーマ”をケータイで気軽に楽しむことができ、かつての三洋製端末ならではの機能も復活した。

[房野麻子,ITmedia]

 SANYOブランドの京セラ製端末「W64SA」は、女性をメインターゲットにしたワンセグケータイ。モーションセンサーを搭載し、端末を振ると色が変わる背面イルミネーションが特徴だ。商品コンセプトやユニークなイルミネーション機能について、W64SAの企画に携わった京セラ 通信機器関連事業本部 国内商品部の横田希氏に聞いた。

ケータイで「オーラソーマ」

 「W64SAのコンセプトは“カラーセラピー”。『オーラソーマ』という、2色の液体が入ったボトルを使うカラーセラピーがあるのですが、そのオーラソーマのボトルをイメージして作りました」(横田氏)

 オーラソーマとは、1983年にイギリスで創始されたカラーセラピーの1種。100本以上ある、上下2色の層に分かれた液体入りカラーボトル(イクイリブリアムボトル)から4本を選び出し、そのボトルのカラーから心理状態や未来の可能性などを知る――というものだ。

photo 2色成型を採用した透明感ある背面パネルを採用。カラーはピンクボトル、ホワイトボトル、イエローボトル、ブラックボトルの4色で、ホワイトボトルのみつや消し仕上げ

photophotophoto 「コンセプトがセラピー(癒し)なので、柔らかいイメージを狙いました。ホワイトボトルは、クリアだと少しきついイメージになってしまうので、ソフトキャンディーやグミ、オブラートなどをイメージししたつや消しにしています」(横田氏)

 W64SAでは、背面パネルに表示されるイルミネーションで色を選び、専用Webサイトにアクセスして色の持つ意味合いや自分の心理状態を確認できる。『オーラソーマ パーフェクトガイド』の著者で英国オーラソーマ社公認ティーチャーである武藤悦子氏が、色の意味づけなどの全般を監修したほか、端末自体も武藤氏を介して英国オーラソーマ協会の承認を得るなど、本格的なオーラソーマを搭載した。

 「今までのイルミネーションは、ただ光るのみでしたが、W64SAでは色に意味合いを持たせることで、遊び心や、使ってみたいと思わせる機能が追加されていると思っています」(横田氏)

 W64SAでオーラソーマを楽しむには、まず本体を閉じた状態でサイドキー(どれでもよい)を押して“シェイクイルミモード”にする。そして端末を振り、背面パネルにイルミネーションを表示させる。イルミネーションは振るたびに違う組み合わせが現れるので、好みの色が出るまで繰り返す。

Get Macromedia FLASH PLAYER サイドボタンを押して「W64SA」を振ると、背面パネルが上下2色に点灯する。好きな色の組み合わせの時に端末を開いて診断サイトにアクセスすると、カラーセラピーが受けられる イルミネーションパターン

(このムービーをご利用いただくにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。ムービーはこちらからでも参照できます)

 カラーは、その日の気分や体調などにあわせて選ぶ色が変わるという。気に入った色が表示された状態で端末を開くと、待受画面に診断ページへのリンクが表示され、そこから診断サイトにアクセスできる。診断ページには選んだ色の情報と端末の情報が送られており、それらから自分の心の持ちようが分る――といった具合だ。ケータイを振ってイルミを点灯させ、選んだ色で占いや心理診断をするので、飲み会などでのコミュニケーションツールとしても楽しめそうだ。

 イルミネーションカラーは上下で各5色用意されているが、同じ色同士は表示しないため組み合わせは合計20通りだ。また、黄色は青を透過しないなど、背面パネルのカラーによってはイルミネーションと補色関係になって表示できない場合があり、カラーバリエーションごとにイルミの色が少しずつ異なるという。それらに合わせた色の意味合いも、診断サイトで確認できる。

 「端末のボディカラーを選ぶ段階でも、意味があるだろうと考えました。例えば、ホワイトボトルを選ぶ人、イエローボトルを選ぶ人で、考え方がそれぞれ違うはずです。カラーバリエーションは4色ありますので、計80パターンの意味を持つことになります。購入していただいた端末1つでは20パターンですが、W64SAのラインアップ全体では、合計80パターンの意味合いがあるわけです」(横田氏)

 同じくモーションセンサーと連動するイルミネーション機能として「イルミドロップ」も用意する。側面のキーを押してモーションセンサーを起動させ、本体を垂直に立てておくと、砂時計の砂が下に落ちていくようなイルミネーションを表示する。重力に引かれて動いているようなイルミをじっと見ていると、実に心が癒される。このイルミドロップは数秒で消えてしまうが、充電中にイルミネーションランプが点灯し続ける「充電イルミ」を利用すれば、じっくり楽しむこともできる。

Get Macromedia FLASH PLAYER 「W64SA」のイルミネーションパターン

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Get Macromedia FLASH PLAYER 「W64SA」の着信イルミネーション。不在通知ランプもある

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Get Macromedia FLASH PLAYER 「W64SA」の端末開閉時イルミネーション

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技術力が必要だったイルミネーション

 背面パネル全体を鮮やかに光らせるW64SAのイルミネーションは、イルミネーション専用の回路と4つのLEDを搭載することで実現した。1つのLEDで広範囲を照らすため、半円形の導光板を使って光を拡散させている。適度に光らせるため、導光板を数ミクロン単位で調整したという。もちろん、明るすぎても暗すぎても良くないが、誤差で個体ごとに光り方が変わるようなことがあってはならない。“やってみなくては分からない”という部分もあるため、試作と検証を何度も繰り返したという。

 「イルミネーションに関しては高い技術が必要でした。設計データ上で“これだけの厚さのパネルを透過して光る”というのは分りますが、同じ色でもパネルの色や厚みが違うと見え方が変わります。試作してみないと、実際の光量でどれぐらいの明るさに見えるかが分りません。最初の頃は光がまんべんなく行き渡らず光源が目立ったり、ぼかしている部分がくっきりしすぎたりということがありました」(横田氏)

 光の演出が楽しめる女性向けのワンセグケータイというと、W62SAのような防水機能を期待してしまうが、今回は見送られた。

 「もちろん、防水という方向は考えています。今回は、ちゃんと光らせるということが高いハードルでした。防水が加わると、また別の障害が出てくる。今回は“光”に注力して端末を開発しました」(横田氏)

着信イルミネーションとしても利用

 背面イルミネーションはオン/オフの設定が可能で、オフにすると背面のイルミネーションはすべて機能しない。心理診断はしないというのであれば、機能をオフにしてシンプルに使うのもいいかもしれない。

 ただし、この背面イルミネーションは、着信時や通話中イルミネーションの役割も兼ねているので、トゥインクルイルミ機能をオフにすると、着信のときもバイブレーションと音だけになる。

photophotophotophoto イルミネーションの設定は、あらかじめ決められたカラーとパターンから選ぶ「オリジナル」に加え、上下2色の色と光り方のパターンを自分で決められる「カスタム」が用意されている。カスタムで色を決める際、上半分の色として選んだ色は、下の色には設定できない。光り方のパターンはメロディ連動を含めて11パターンから選べる。なお、カスタム設定は、着信や通話中などの設定に1つずつ用意される
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