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» 2009年01月14日 08時00分 UPDATE

2009年は「Windowsケータイ」でスマートフォンデビュー(端末編) (1/6)

iPhoneの影響もあって何かと話題のスマートフォン。中でも多種多様なバリエーションを用意しているのが、OSにWindows Mobileを搭載した「Windowsケータイ」だ。現在、個人で入手できるWindowsケータイにはどんなものがあるのか、紹介しよう。

[小山安博,ITmedia]

 「iPhone 3G」や「Blackberry」など、日本のスマートフォン市場ではさまざまなOSを採用した端末が各社から販売されている。このスマートフォンという名を広めたのは、2005年に発売されたウィルコムのシャープ製端末「W-ZERO3」が最初といっていいだろう。

 現在、W-ZERO3と同じようにWindows Mobileを搭載したスマートフォン(Windowsケータイ)が法人、コンシューマー市場ともにシェアを拡大している。最新のWindows Mobile 6シリーズを搭載した機種は、サイズやデザインなどのバリエーションが豊富になり、ユーザーの目的や好みに合わせて好きな端末を選べるようになった。

 今回は、「今年こそスマートフォンデビューしたい!」というユーザー予備軍に向けて、Windows Mobile 6.0以降のOSを搭載したWindowsケータイを紹介していきたい。

「Touch Diamond」

 「Touch Diamond」は、台HTCが2008年5月に発表した手のひらサイズのスマートフォン。イー・モバイルから「S21HT」、ソフトバンクモバイルから「X04HT」、NTTドコモから「HT-02A」として発売されている。デザインやサイズ、通信速度や利用できるメールなどキャリアサービスへの対応がそれぞれ違うため、同じTouch Diamondでもニーズに応じて選ぶことが可能だ。S21HT、X04HT、HT-02Aの違いについては、次回の“サービス編”で説明したい。

photophoto イー・モバイルの「S21HT」(写真=左)と、ソフトバンクモバイルの「X04HT」(写真=右)。S21HTのほうが丸みを帯びたデザインだ

 OSはWindows Mobile 6.1 Professional Editionを搭載。2.8インチVGA(480×640ピクセル)表示対応のTFT液晶はタッチパネル操作に対応しており、ディスプレイを指でなぞって操作できる。従来のスマートフォンといえばスタイラスペンを使った操作が主流だったが、Touch Diamondは独自インタフェースの「TouchFLO 3D」を採用することで、ほとんどの操作を指のみで行えるようになった。また、本体を左右に傾けると表示画面が自動的に回転するなど、内蔵モーションセンサーを利用した直感的な操作も可能だ。

 ボディ形状はストレート型で、QWERTYキーボードは備えない。文字の入力はディスプレイ上に表示されるソフトウェアキーから行う。ディスプレイ下に十字キーと4つのソフトキーがあるが、一体型パネルにより見た目はすっきりとしている。

photo S21HTとNTTドコモの「HT-02A」の裏面。S21HTの裏面はダイヤモンドカットデザインではない

「Touch Pro」

photo ドコモ版Touch Proの「HT-01A」

 Touch Diamondにスライド式のQWERTYキーボードを搭載したのが「Touch Pro」だ。キーボードの分だけ厚みは増しているが、幅と高さはTouch Diamondとほぼ同じ。UIなどソフト面もほとんどTouch Diamondと同様だが、QWERTYキーボードを引き出したときに横専用のメニューが表示される点などが異なる。さらに、外部メモリ(microSD/microSDHC)への対応やフォトライトの装備など、Touch Proのほうが充実している部分もある。OSはWindows Mobile 6.1 Professional Editionを搭載する。

 このTouch Proもマルチキャリア展開しており、ドコモから「HT-01A」、ソフトバンクモバイルから「X05HT」として販売されている。またKDDIも、2009年春に「E30HT」として法人向けに発売する予定だ。この3機種もキャリアによって対応サービスが異なる。

「Dual Diamond」(S22HT)

 イー・モバイルが2008年12月20日に発売したスマートフォンが「Dual Diamond」(S22HT)だ。十字キー+ダイヤルキーを備えたボディはスリムかつコンパクトで、一見するとストレート端末のようだが、スライド式のQWERTYキーボードも備えている。

 ディスプレイは2.4インチのQVGA(240×320ピクセル)表示対応液晶を採用。OSはWindows Mobile 6.1 Standard Editionを搭載し、タッチパネル操作には対応しない。そのためTouch Diamond/Touch Proシリーズの“TouchFLO 3D”UIは使われていない。

photo イー・モバイルの「Dual Diamond」(S22HT)

 通信速度は下り最大7.2MbpsのHSDPA、イー・モバイルのWebサービス「EMnet」(MMS含む)、Bluetooth(v2.0+EDR)、無線LAN(IEEE 802.11b/g)、国際ローミング(GSM 3バンド対応)などに対応し、有効320万画素カメラやmicroSDスロット(microSDHC対応)、約108Mバイトの内蔵メモリなどを搭載する。

「WILLCOM 03」

photo ウィルコムのシャープ製スマートフォン「WILLCOM 03」

 ウィルコムのシャープ製端末「WILLCOM 03」は、国内のスマートフォンブームの立役者であるW-ZERO3シリーズの集大成といえるモデル。従来よりもコンパクトでフラットなボディデザインを採用しており、Windowsケータイとしては珍しくライムトーン、ゴールドトーン、ピンクトーンとポップなカラーバリエーションを用意。2008年11月には待望の黒系カラーバリエーションであるブラックトーンも発売された。

 ディスプレイは3インチのワイドVGA(800×480ピクセル)液晶でタッチパネル操作に対応。ディスプレイ下のイルミネーションキーは、十字キーとダイヤルキーを切り替えられるのが特徴的。独自のホームメニューだけでなくケータイのようなメニュー画面を用意するなど、インタフェースも工夫して使い勝手を高めた。

 現時点のWindowsケータイでは唯一、ワンセグを内蔵する。側面のワンセグキーを押すことで簡単に起動し、いつでもテレビを視聴できる。カメラで読み取った記事をテキスト化する「コラムリーダ」、名刺を読み取って連絡先に登録する「名刺リーダ」、「QRリーダー」といった独自のアプリも搭載。標準のアドレス帳を代替するソフト「電話帳」や、デコラティブメール(HTMLメール)も送受信可能な「W-ZERO3メール」をプリセットするなど、おサイフケータイを搭載しない以外はほとんど普通のケータイ並みの機能を備えている。

 内蔵のPHSモジュール(W-SIM)はW-OAMをサポートし、最大204kbpsの4Xパケット通信に対応する。そのほか、ワイヤレスLAN、Bluetooth、赤外線通信も搭載している。OSはWindows Mobile 6.1 Classicを採用。待受時間は約420時間(電波状態ランプ消灯時)/約250時間(点灯時)、連続通話時間は約6時間だ。

「Advanced/W-ZERO3[es]」

 WILLCOM 03の前モデルとなるウィルコムのシャープ端末が「Advanced/W-ZERO3[es]」だ。OSはWindows Mobile 6 Classicで、ワイドVGA(480×800ピクセル)表示に対応した3インチディスプレイはタッチパネル操作に対応する。表面にあるダイヤルキーやソフトキーは物理キーで、タッチセンサー方式のWILLCOM 03ではなくこちらが好みという人も多いだろう。十字キーには、“Xcrawl”(エクスクロール)と呼ぶジョグ機能を内蔵している点も特徴だ。

photo 「Advanced/W-ZERO3[es]」

 W-OAM対応のPHSモジュール(W-SIM)を同梱し、最大204kbpsの4Xパケット通信のほか、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN、赤外線通信機能(IrSimple)に対応。Bluetoothは非搭載だ。Advanced/W-ZERO3[es]にも、名刺リーダー機能や英和・和英・国語辞典、英文ビジネスレター事典を収録した電子辞書「DicLand」を備える。また、イラストや写真などを添付して送れる「手書きメール」なども用意した。連続待受時間は約500時間(電波状態ランプ消灯時)/約300時間(電波状態ランプ点灯時)、連続通話時間は約7時間となっている。

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