「ほぼ完成形」の海外対応極薄モデル、“家ではきちんとオトーサン”なビジネスユーザーに──「P-04A」「P-05A」開発陣に聞く「P-04A」「P-05A」(2/3 ページ)

» 2009年02月10日 15時35分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

ビジネスユーザーのための「セキュリティ設定」

パーソナルデータロックで個別設定できる機能例
アラーム鳴動 アラーム、スケジュールアラーム、ToDoアラーム、視聴予約、録画予約
着信動作 メール受信、インフォメーション受信、着信時アドレス帳利用
画面、音 画面表示設定、着信音選択、iチャネルテロップ表示

 昨今高まる情報セキュリティの重要性は、携帯電話も例外ではない。P-04Aは特にビジネスユーザーをターゲットにするので、セキュリティ機能の充実は必須といえる項目である。

 ただ、セキュリティ機構はあるものの、設定が面倒で使いにくければユーザーは敬遠し、結局使わない。そこが大きなセキュリティホールになりかねない。

 「今回は、セキュリティ機能の使いやすさを向上させました。従来モデルで一括ロックのみだった“パーソナルデータロック”を、ユーザーが好みでカスタマイズできるようにしました」(西村氏)

 「工夫したのは“着信”です。一括でロックする今までのパーソナルデータロックだと、例えばメール着信があってもセキュリティ保護のため、メールフォルダを開くまで着信があったことすら分かりません(通知しません)でした。電話もアドレス帳に登録する人からであっても電話番号表示のみです。ここを細かくカスタマイズできるようにすることで、着信があったことは分かるピクトアイコンを表示する、アドレス帳の名前は変換するといった設定に変更できます」(ソフトウェア担当の長谷川善久氏 以下長谷川氏)

 このほか、アラームや待受画面も個別に設定できるようにした。今まではアラーム設定(スケジュール含む)も個人データの1つとしていたので、パーソナルデータロックをかけると“アラームを設定しても鳴らない”仕様であり、待受画面もデフォルトの画面しか表示できなかった。

 「こちらも、“ビジネスユーザーも家に帰れば……”ということから個別に設定できるようになっています。お子さんやペットの写真を待受画面に使いたいと思いますし。“好きな画面に設定しつつ、必要なところはロック”できるようになっています」(長谷川氏)

photo 指定したフォルダの中にある写真を待受画面に自動設定する「ランダム待受画面」機能。例えばカメラの保存フォルダを指定しておくと、撮った最新の写真も自動的にランダム待受の候補になる

 ちなみに、[6]キーの長押しがパーソナルデータロック、[4]キーの長押しでシークレットモード、[メニュー]キーの長押しでICカード(おサイフケータイ)ロック、[8]キーの長押しでビューブラインド(画面の彩度を下げ、周りからののぞき見を防ぐ機能)、[決定]キーの長押しでキーロックといったダイヤルキーのショートカットも充実する。

 「“何でも効率よくスマートに”と考えるユーザーさんには、この手の機能は特に便利に使っていただけると思います。ちなみに[6]は“ロック”、[4]が“シー(4)クレット”と覚えてもらえればうれしいです」(長谷川氏)

 こんなお父さんのために、もう1つ「ランダム待受画面」という機能も用意する。ランダム待受画面は、ピクチャフォルダに保存してある画像をランダムに自動的に切り替える機能。変更は1時間ごと、日替わりのどちらかが選べる。

 「P-04Aはカメラもかなりいいものを搭載したので、きれいに撮った写真をもっと活用してもらいましょうという考えで備えました。お子さんの写真をいろいろ表示していただければと思います」(西村氏)

 若年層と比較すると、ビジネスユーザーはひんぱんに待受画像などのカスタマイズは行わない。最初に子どもの写真に設定したが、ずっと同じ写真のままという人も多いことだろう。自動で変わってくれれば、変更の手間なく最新の写真を表示できるというわけだ。

 お子さんの写真以外にも、“P”ユーザー向け携帯サイト「P-SQUARE」(iメニュー→メニューリスト→ケータイ電話メーカー→P-SQUARE)で、毎月100枚更新するという季節や風景、動物などの高品位な写真やイラストデータも用意するので、こちらを活用するのもよいだろう。

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