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» 2011年04月25日 14時00分 UPDATE

“WiMAX Speed Wi-Fi”「AtermWM3500R」ロードテスト:第6回 これでようやく“本来”の仕様に──AtermWM3500Rの「ファームウェアVer2.0.0」を検証 (1/2)

8時間動作のWiMAXルータ「AtermWM3500R」は、これでようやく“本来”の仕様になったのか。マルチSSID機能などが追加された、ファームウェアVer2.0.0の改善ポイントを検証する。

[坪山博貴,ITmedia]

「ファームウェアVer2.0.0」が登場 マルチSSID、WPSなどに対応

photophoto So-netのWiMAXサービス「So-net モバイルWiMAX」は、AtermWM3500Rの“PostPetバージョン”を用意する。少しうらやましい
photo ファームウェアのアップデートは、これまでと同じくWiMAXエリア内であれば設定画面から実行可能。過去の設定内容もそのまま保持される

 NECアクセステクニカのWiMAXルータ「AtermWM3500R」2回目のファームウェアメジャーアップデートが、(当初の2011年3月予定より少し遅くなったが)2011年4月19日に公開された。このファームウェアVer2.0.0で何が改善されたか早速検証しよう。

 ファームウェアVer2.0.0の主な変更点・追加機能は以下だ。

  1. マルチSSID機能とネットワーク分離機能の追加
  2. WPS(Wi-Fi Protected Setup)の対応
  3. クレードル利用時の無線LANアクセスポイント動作の追加

 (1)と(2)は製品発表時にアップデートで後日対応するとしていた機能だ。アクセスポイントを複数使い分けられる「マルチSSID」はモバイル利用ならば不要という人も多いかもしれないが、WM3500Rは有線LAN端子付きのクレードルとともに家庭で使う固定回線の代替としてWiMAXサービスを利用する使い方もできる万能な製品である。メインとサブ、2つのSSIDを使い分けられることと、ネットワーク分離機能(LAN内の他機器とは通信できないようにする機能)を応用し、WEPのみに対応する(携帯ゲーム機などの)無線LAN機器利用時と普段のPC利用時の設定を使い分けることである程度のセキュリティ性を維持できる。また、出先で家族や友人・知人にインターネット接続環境を提供する場合にも役に立つと思われる。

 「WPSの対応」はマルチSSID以上にうれしいと思う人は多そうだ。簡単無線LAN自動認証機能は、国内ではNECアクセステクニカ製ルータに備わる「らくらく無線スタート」やバッファロー製ルータに備わる「AOSS」がかなり普及しているが、ワールドワイドで見ると無線LAN自動認証はWPSへの統合が進んでいる。例えば海外メーカーであるデル製スマートフォン「DELL Streak 001DL」はWPSのみに対応、また、携帯ゲーム機の「PSP」や「ニンテンドーDSi」などもWPSに対応済みだ(PSPやDSiはAOSSにも対応)。Windows 7/Vistaも標準でWPS対応となる。WM3500Rにおいては、そもそもある“らくらく無線スタート”に加えての対応となるわけだが、海外メーカー製無線LAN機器でも簡単設定できる幅が広がるのが喜ばしいといえる。

 (3)は、クレードル装着時はWiMAX通信/ルータ機能とも無効とし、単機能の無線LANアクセスポイントとして機能するよう動作モードを変更する機能だ。無線LAN接続はWM3500Rにしたまま、外ではWiMAX、自宅では固定インターネット回線を使い分けたい人に便利だ。この機能をオンにしてクレードルに装着すると、自動的に本機が再起動して「アクセスポイントモード」に切り替わる。


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