NECアクセステクニカは11月10日、ポータブルWiMAXルータ“WiMAX Speed Wi-Fi”の新モデル「AtermWM3500R」(PA-WM3500R(AT)R/W/B)を発表。発売は2010年11月下旬を予定する。価格はオープン、想定実売価格は2万円前後と予想される。
AtermWM3500Rは、モバイルWiMAX回線を無線LANで共有利用できる小型軽量のポータブル無線LANルータ。前モデルAtermWM3300Rの後継モデルとして、ボディの小型・薄型・軽量化、バッテリー動作時間の大幅延長、無線LAN機能の強化、有線LAN接続対応クレードルオプションの用意といった機能強化を図りつつ、マーズレッド、シルキーホワイト、プラチナブラックと計3色のカラーバリエーションより選択できるようになった。
バッテリー動作時間は連続通信時で最大8時間(前モデルは最大2.5時間)。ポータブル無線LANルータ機器で最長クラスとなるバッテリー動作時間を実現しつつ、ボディサイズは70(幅)×105(奥行き)×14.8(高さ)ミリ、重量約120グラムと、前モデルより薄く、軽量になった。
無線LAN側は従来のIEEE802.11b/gとともに11nテクノロジーに対応し、理論値最大150Mbpsでの通信が可能。同時に8台まで無線LAN接続できる(2つのSSIDを仮想運用するマルチSSID機能は、2011年春のバージョンアップで搭載予定)。
家庭やオフィスでの利用を想定し、クレードルのオプションも用意する。専用クレードル「PA-WM02C」は本体を立てて設置できるスタンド/充電器としての機能と、100BASE-TX準拠の有線LANポートを備え、無線LANを備えないデスクトップPCやネットワーク対応のテレビ/AV機器などでも利用できる。想定実売価格は3000円前後と予想される。なお、本体単体でUSBモデムとして動作する機能も引き継いで備える。USBモデム動作時の対応OSはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5/10.6。
8時間の長時間動作は、専用設計のリチウムポリマーバッテリーと本体の省電力化により実現する。バッテリーの着脱はできなくなるが、従来は想定利用外だったUSBポータブルバッテリー「エネループモバイルブースター」シリーズの利用を正式サポートした。本体の充電端子にはMicro USBを採用している。また、本体の省電力化により、USB接続したPCより給電しながら無線LANルータとして動作できるようにもなった。
主な仕様と旧モデルとの変更点は以下の通り。
機種名 | AtermWM3500R | (参考)AtermWM3300R |
---|---|---|
連続通信時間 | 約8時間 | 約2.5時間 |
自動省電力機能 | ○ | ○ |
自動LED消灯機能 | ○ | × |
無線LANスリープ機能 | ○ | × |
充電方式 | 付属ACアダプタ、USBポート充電(エネループ対応) | 付属ACアダプタ |
無線LAN | IEEE802.11b/g(+11nテクノロジー)最大150Mbps | IEEE802.11b/g |
同時接続台数 | 8台 | 10台(マルチSSID機能で、5台+5台) |
簡単無線LAN設定 | らくらく無線スタート、WPS(2011年春サポート予定) | らくらく無線スタート |
マルチSSID | (2011年春サポート予定) | ○ |
有線LAN接続 | 別売クレードルで対応 | × |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 70×105×14.8ミリ | 67×94×22ミリ |
重量 | 約120グラム | 約145グラム |
カラーバリエーション | マーズレッド、シルキーホワイト、プラチナブラック | ホワイト |
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