コラム
» 2011年07月26日 13時50分 UPDATE

AndroidにモバイルSuicaを入れてみた (1/3)

7月23日からスタートした、Android版のモバイルSuica。従来のモバイルSuicaとどこが違うのか? そもそもカードではなくおサイフケータイでSuicaを使うと何がいいのか?……本記事では、実際にAndroid端末でモバイルSuicaを使って気づいた点をまとめた。

[吉岡綾乃,Business Media 誠]
ay_suica00.jpg Android版モバイルSuicaの起動画面

 7月23日、JR東日本はAndroid版のモバイルSuicaサービスの提供を開始した。対象となる機種についてはこちらの記事で確認できる。

 日本独自の進化を遂げてきたフィーチャーフォン(いわゆる「ケータイ」)は、海外生まれのスマートフォンにはない機能を標準装備している。これまでフィーチャーフォンを使っていたユーザーが、スマートフォンをメインに使おうとするとき、「スマートフォンだとこれができなくなる」という例としてよく挙げられていた機能の代表例が、ワンセグやおサイフケータイだった。国産メーカー製のAndroid端末ではワンセグやFeliCaチップを積んでいるものが多いし、おサイフケータイ向けのサービスも少しずつAndroid対応が進んできている。

 その中でおそらく、Android対応が最も待ち望まれていたサービスがJR東日本の「モバイルSuica」ではないだろうか。使い始めると便利で手放せない、という人が多いサービスだ。その一方で「カードタイプのSuicaを使っているから困っていない」という人もいるだろう。しかし、モバイルSuicaにはカードタイプのSuicaにはないさまざまなメリットがある。Android版アプリをインストールする前に、まずはそこから見ていこう。

おサイフケータイのモバイルSuicaだから可能なこと

 電車料金や電子マネーを前もってチャージ(入金)しておき、かざして改札を通る……という点だけで見れば、カードタイプのSuicaとモバイルSuicaは機能に大きな違いはない。両者の最大の違いは、携帯電話には通信機能と液晶画面があり、そのために可能になる機能がモバイルSuicaにはある、ということだ。

 例えば、Suicaにチャージされている残高を確認したい場合。カードだと自動券売機やコンビニなどを探し、リーダー/ライターにかざさないと分からないが、おサイフケータイであればその場でアプリを立ち上げればすぐに確認できる。ちなみにAndroid版モバイルSuicaにはウィジェット機能が搭載され、フィーチャーフォンのモバイルSuicaアプリよりも素早く残高確認が可能になっている。ホーム画面にウィジェットを表示させておけば、スイカをタップするだけですぐ残金が表示される。

ay_suica01.jpg Android版モバイルSuicaのウィジェットは、ペンギンとスイカを組み合わせたデザイン(左)。ペンギンの顔をタップするとアプリが起動し、スイカをタップすると残高が表示される(中)。ちなみにAndroid版Edyアプリにも似たウィジェットがある(右)

 残高確認以上に便利なのが「いつでもどこでもチャージが可能なこと」。Suicaは電車やバスに乗る時だけでなく、電子マネーとしても利用できるのはご存じの通りだが、現在は北海道のKitaca、東海地方のTOICA、関西地方のICOCA、九州のSUGOCA、nimoca、はやかけんなど、全国の多くの鉄道系電子マネーと相互利用が可能になっている(参照記事)ほか、ほとんどの大手コンビニチェーンで利用できる。Suicaは東日本エリアだけでなく、全国で使える電子マネーになりつつあるのだ。

 iPhoneなどおサイフケータイに対応していないスマートフォンに、オートチャージ対応のカードタイプSuicaを付けて利用している人をときどき見かけるが、オートチャージされるのは改札を通ったときだけ。バスに乗ったときや電子マネーとして使ったときに残高が設定金額より下になっても、オートチャージ機能は働かない。電子マネーとしてSuicaを使うことが多い人は、やはりカードよりモバイルSuicaで適宜チャージするほうが便利だと筆者は思う※。

※モバイルSuicaでも、オートチャージの設定は可能。
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2015 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.