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» 2012年07月02日 19時12分 UPDATE

スマホのカメラでレシート撮影、自動の文字認識で簡単入力――時短に役立つ優良&有料家計簿アプリを試す (1/2)

日々の無駄遣いを減らしたいが、家計簿をつけるのは面倒――。そんなビジネスパーソンにオススメなのが、スマホのカメラで“撮って入力”できる家計簿アプリだ。3つのAndroidアプリについて、認識精度や使い勝手を試した。

[今西絢美,ITmedia]
Photo スマホのカメラで“撮って入力”できる家計簿アプリ。手入力の手間が省けて便利だ

 スマートフォンには便利なアプリがたくさんあるが、家計を管理するアプリもその1つだ。日々持ち歩くスマートフォンで買ったものを記録し、毎月の収支を“見える化”すれば、お金の使い方を見直すきっかけになるだろう。

 買い物をするたびに、いちいち手入力するのは面倒なものだが、最近のスマホ向け家計簿アプリは進化しており、レシートを撮影するだけで文字を読み取るタイプのものが出てきている。これなら主婦はもちろん、時短を意識するビジネスマンでも継続しやすいだろう。

 そこで、今回はレシートの読み取り機能を搭載した家計簿アプリ3種を使い比べてみた。いずれも有料だが、使う価値があるものばかり。各アプリの長所と短所を把握し、自分に合ったアプリを見つけよう。

PC版との連携が可能な「ココマネ」

 「ココマネ」は、支出だけでなく、収入の管理にも対応する家計簿アプリ。入力したデータをネットワーク上のサーバに保存するクラウド型サービスで、Androidアプリはもちろん、PCやケータイ、iPhoneからも利用できる。会員数が22万人を突破するなど、家計簿としては異例の人気を誇るサービスで、利用にあたっては会員登録が必要となっている。

Photo アプリを起動した際のTOP画面

Photo PC版でも同じアカウントでログインする

 利用時に注意したいのが、アプリのダウンロード自体は無料なのだが、スマホの内蔵カメラを使ってアプリからデータする機能を使うには、月額315円のプレミアムサービスに加入する必要がある点だ(加入しない場合はPCから入力したデータの閲覧のみが可能)。アプリは10日間無料で試用できるようになっているので、お試し期間に使い勝手を試してみるといいだろう。ちなみに、PCからのみの利用は無料だ。

photo ココマネ

シンプルで使いやすい「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」

 支出と収入の両方を管理できる「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」は、女性だけでなく男性でも抵抗なく使えそうなデザインが施された家計簿アプリ。価格は500円と、決して安くはないが、レシートの読み取り機能だけでなく、口座やクレジットカードを使った収支の管理にも対応するなど、見た目以上に多機能なのが魅力だ。

Photo 和柄がシックなTOP画面

 また、同じ機能を搭載したデザイン違いのアプリとして「スナップショット家計簿‐たいやきくん」もリリースされている(こちらは100円高い600円)。機能は同じだが、こちらは入力金額によって、たいやきくんの動きや表情が変わるお楽しみ機能もある。

photo スナップショット家計簿 - 金澤小遣帳
photo スナップショット家計簿 - たいやきくん
photo スナップショット家計簿 - たいやきくん(フォトライト非搭載)
photo スナップショット家計簿 - あんこちゃん

auスマートパスユーザーなら「レシート手帳」

 auスマートパス限定で配信されているのが「レシート手帳」。auスマートパスの加入に月額390円が必要だが、アプリ自体は無料でダウンロードできる。

Photo シンプルなUIで、使い方が分かりやすい

 レシートを撮影すると、購入した商品名と金額を読み込むというシンプルな家計簿アプリ。ほかの2つとは異なり、手入力には対応していない。また、auが独自で開発するSNS連携アドレス帳アプリ「Friends Note」(無料)と連携すれば、Facebook、Twitter、mixi、GREE上にデータを公開することもできる。なお、収入を含めた管理には対応しておらず、支出のみの管理を行える。

使い始めるまでのハードルに差はあるのか?

 家計簿をつけ始める前にユーザー登録が必要なのは「ココマネ」のみ。「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」と「レシート手帳」については事前の登録は必要ない(「レシート手帳」の場合はauスマートパスへの登録のみ必要)。では、「ココマネ」の登録手順を見てみよう。

 まず、アプリを起動すると、10日間無料で使える旨が表示されるので「OK」をタップ。次に、ログイン画面が表示されるので、「新規ユーザー登録」をタップする。ユーザー登録画面に移動したら、自分のメールアドレス宛てに空メールを送信し、送られてきたメールに記載されたURLをタップして登録画面に移動する。

 登録に必要なのは、パスワード、ニックネーム、生年月日、性別、住んでいる都道府県、世帯人数、世帯年収、家族構成、世帯主の職業。これらを入力して利用規約に同意したら、入力内容を確認して「ユーザー登録する」をタップ。先ほどのメールアドレスに登録完了メールが送られてきたら登録は完了する。あとは、トップ画面に戻り、登録したアカウントでログインする。ここまでの操作は5分もあれば終わるだろう。

Photo トップ画面で「新規ユーザー」をタップ(写真=左)。必要な情報を入力して登録する(写真=右)

 事前の利用登録が必要というのは、アプリとしてはややハードルが高く感じるが、PCでも共通のアカウントで利用できるので、スマホだけでなくPCでも使いたいというユーザーなら登録する価値はある。逆に、“とにかく手軽さを求める”というのなら、ほかの2つのアプリを検討してみるのもいいだろう。

レシートの文字の読み取り精度は

 一般的な家計簿アプリは、自分で金額や商品名などを手入力する必要があるが、今回紹介する3つのアプリはいずれもレシートを撮影するだけで、画像内の文字を自動で読み取り、データとして入力する機能を備えている。さらに、長いレシートを分割で撮影し、そのデータをひとつにまとめてくれる機能もある。

Photo 「ココマネ」(画面=左)と「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」(画面=中央)のみ、撮影画面にガイドラインが表示される。「レシート手帳」(画面=右)にはその表示がない

 レシートを撮影する際に注意したい点は、(1)レシートから10センチほど離れて撮影すること (2)明るい場所で撮影すること (3)なるべく白無地を背景にすること などが挙げられる。これらの点に留意しながら、各アプリの認識精度をチェックしてみた。

 3つのアプリを比較してみて最も精度が高いと感じたのは、「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」だ。「レシート手帳」も読み取り精度は優れているが、そのあとの入力機能にやや物足りなさを感じた。その点については後述する。いずれのアプリもカタカナの多いレシートをほぼ間違えることなく読み取ってくれた。

Photo 「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」は先頭の商品名の読み取りが多少間違えているものの、そのほかは問題なし(写真=左)。「レシート手帳」も間違えていたのは1カ所のみだった(写真=右)

 読み取り精度にばらつきがあったのが「ココマネ」だ。何度か読み取りを試したのだが、ほかのアプリではスムーズに読み取ったレシートが、このアプリだと誤認識されてしまうことが多く、やや残念だった。

Photo 5回目にしてほぼ成功した読み取り画面。何度も撮り直しが必要なのは面倒

 しかし、いずれのアプリも入力後にデータを手入力で修正できるので、多少の誤認識は許容範囲として捉えたほうがいい。また、「ココマネ」に関しては、その場で撮影できるだけでなく、ギャラリーからも写真を選択できるのはほかのアプリにない魅力だ。仕事の合間の空き時間などにレシートをまとめて撮影しておき、あとから登録する――といった使い方が可能になる。

入力操作が快適なのは?

 レシートを読み取った後のデータの登録操作については、いずれのアプリも撮影後に手入力で商品名や金額を修正できる点は共通している。

 「ココマネ」は、レシートを1枚読み込むと、いったんデータをアプリ内に保存する。保存されたデータはTOP画面上で確認が可能だ。続けて別のレシートを読みこめば、さらにデータが追加される。クラウド上にデータをアップロードするには、一覧画面を下に引き下げて指を離せばOK。複数枚のレシートのデータをまとめてアップロードできるので利便性は高い。

Photo 画面を引き下げてアップロードするという操作はSNSアプリに似ている

 「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」と「レシート手帳」は、いずれも1枚ずつの登録にのみ対応する。ただ、いずれのアプリもレシート上に表記された割引表示のマイナスがきちんと表示され、これを消去した場合にきちんと合計金額に反映されるのがいい。

Photo スーパーやコンビニで買い物をすると割引が適用されることがあるので、この機能はありがたい。左は「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」、右は「レシート手帳」の画面

 また、「ココマネ」と「スナップショット家計簿‐金沢小遣帳」は手入力にも対応する。レシートの読み取り機能があるので使用頻度は低くなるが、この操作ができるという安心感はある。

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