NTTドコモが発表した2013年冬モデルの中で、ひときわ異彩を放つNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS W N-05E」。折りたたみボディに2つのディスプレイを搭載し、1画面のスマートフォンスタイルと2画面を使ったタブレットスタイルを使い分けられる。いったいどんな操作が可能なのか、発表会場のデモ機で試してみた。
MEDIAS Wに搭載されているディスプレイは約4.3インチのQHD(540×960ピクセル)表示液晶で、2枚ともまったく同じ仕様のパネルが使われている。サイズや解像度、表示色数はもちろん、マルチタッチの点数なども同等だという。ただし、正面にあるほうがメインディスプレイ、(閉じた場合の)背面にあるものがサブディスプレイと区別され、別ウィンドウとして使う場合はサブはあくまでも補助という位置付けだ。
閉じた状態、いわいるスマートフォンモードのサイズは、幅が約64ミリ、高さが136ミリ、厚さが12.2ミリ。電源キーとボリュームキー、イヤフォンジャックは左側面にある。約4.3インチ液晶を搭載するスマホとしては、高さと厚さがややあるが、片手でもなんなく扱える。このモードでMEDIAS Wを正面から見る限り、特殊なギミックがあるようには見えない。また背面のサブディスプレイは消灯しており、ディスプレイとしては一切機能しない(裏返してサブディスプレイのみで使うことはできない)。
このサブディスプレイを本体の右側から手前に折ると、2つの液晶を使ったタブレットモードに移行する。ヒンジはガタ付きのないしっかりとしたもので、開閉時に“カチリ”と止まるのが心地よい。また適度な硬さもあるため、勝手に閉じたり開いたりすることはなさそうだ。なおサイドキーはサブディスプレイ側ボディにあるため、タブレットモードでは端末の右側面に移る。このタブレットモードにした場合のディスプレイサイズ(対角線の長さ)は、ドコモとNECカシオでは5.6インチとしている。
ヒンジはディスプレイ(というかボディ)を山折りにした状態でもある程度固定されるため、ちょっと開いたまま縦置きしたり、また横向きにしてディスプレイを対面状態で使うこともできる。これについては後述したい。
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