インタビュー
» 2015年01月26日 11時00分 UPDATE

裏技第2弾は高橋名人でおなじみの“16連射” 「SUUMO」アプリ担当者が隠しコマンド実装秘話を語る

“裏技”としてコナミコマンドを実装したことで話題になった、物件検索アプリ「SUUMO」。実はその他にもゲーマーがニヤリとできる裏技が盛り込まれていたことが判明した。

[村上万純,ITmedia]

 住まい探し×コナミコマンドという異色の組み合わせが話題となったリクルートのスマートフォン向け不動産情報アプリ「SUUMO」。遊び心を持った担当者が、アプリ開発時にコナミコマンドと言われるコナミ(およびコナミデジタルエンタテインメント)のゲームで使われる有名な隠しコマンドを裏技として実装したのだ。

 実は、これ以外にも裏技が存在するというタレコミが入ったので早速試してみた。秘密が隠されていたのは、SUUMOアプリのホーム画面の上部に出てくる「借りる」および「買う」のアイコン。借りるを16回連打すると画面デザインがドンスーモに、買うを16連打するとスモミデザインになる。これはゲーム機の操作ボタンを1秒間に16回押すことで一躍時の人となった「高橋名人」にインスパイアされたもの。コナミコマンドと同じく、ゲーマーなら思わず試してみたなる裏技になっている。

photophoto 「借りる」を16連打すると、黒を基調としたドンスーモデザインになる
photophoto 「買う」を16連打すると、ピンクを基調としたスモミデザインになる

「物件検索を楽しいものに」 裏技の“裏”にユーザー目線の自由な風土

 コナミコマンドに続き、高橋名人の16連射――SUUMOアプリの担当者はファミコン世代のゲーマーに違いないと本人を直撃したところ、意外にも26歳の若手社員だった。なぜ、このような裏技を不動産情報アプリに盛り込むことになったのか。そのきっかけと狙い、どのような環境でアプリを開発・運営しているのかも含めて聞いた。

photo リクルート住まいカンパニー スマートデバイス戦略開発グループ プロデューサー 伊藤友也氏

 「きっかけは飲み屋での雑談でした」と、リクルート住まいカンパニーの伊藤友也プロデューサーは振り返る。伊藤氏は当時コナミコマンドや16連射の存在は知らなかったが、開発グループのリーダーとの雑談でそれらの話を耳にし、「これをアプリに盛り込むと面白いのではないか」と思い付いたという。このような本来の目的とは無関係の機能はいわゆる「イースター・エッグ」と呼ばれているが、事業としてアプリを展開している以上、単なる思い付きでいくつも盛り込めるものではないだろう。

 しかし、SUUMOのアプリチームは常に「何か新しいことや面白いことをしたいよね」と話す自由な雰囲気があり、ユーザーメリットがあると判断されればすぐに行動に移せる柔軟さを備えている。徹底的にユーザーメリットを追求する「カスタマーファースト」の思想をチームで共有しており、「住まい探しが少しでも楽しくなり、SUUMOアプリを使うのが楽しくなるような体験をしてほしい。アプリ独自の価値を出していこうと思い、裏技の実装に至りました」と伊藤氏は思いを語った。

 伊藤氏が企画と開発管理を兼任していることも実装スピードの速さに関係しており、企画を思いついてから、すぐにデザイナーとエンジニアに相談し、その日には実装を完了したという。エンジニアともよく会話をしており、「今度はこういう機能実装をしてみようかなど、よく話し合っています」とのこと。16連射の機能についても、「最初は元ネタを忠実に再現するために1秒間で16回打たないと反映されないようにしようと思ったのですが、16連打できる人がいないであきらめました」と裏話を語ってくれた。

 コナミコマンドについては、「いまだにTwitter上でリツイートされており、細く長くユーザーに認知されています」と話す。ゲーマーにはもちろん、コマンドの存在を知らない世代にも幅広く楽まれているということだ。「『何をやってるんだ、でも面白い』『ここまでやり切るのはすごい』などのコメントを見るとうれしいですね」と伊藤氏は語った。

 愛くるしいスーモのキャラクターがトレードマークとなっているSUUMOアプリは、機能的な使いやすさだけでなく、「スーモがかわいい」といったユーザーの評価を受けることもあるという。さらに裏技を楽しめることで、より魅力的なアプリになっているのは間違いないだろう。

 伊藤氏に今後も裏技を実装する予定なのか尋ねてみると、「それはまだ秘密です。ぜひいろいろ試してみてください」と回答。ユーザーは期待して次の仕掛けを待つといいだろう。

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