過去最多のペースで売れたという「iPhone 6」。2014年9月19日の発売から半年ほどが経ち、端末をバリバリ使いこなしている人も多いことだろう。
そんな状況もあり、ケースなどのアクセサリーもかなりの種類が販売されている。しかしあまりのアイテム数故に、どれを選んだら良いのか分からない人や、自分のニーズにぴったりと合うものを見つけられていない人も多いのではなかろうか。
実は筆者もその1人。iPhoneケースに求めるものが多く、なかなかしっくりくるケースと出会えていなかった。
しかし、ついに求めるものにめぐり合うことができた。まさに“運命の出会い”を果たしたケースが、Deff(ディーフ)の「monCarbone HoverKoat iPhone 6 Case/6 Plus Case」である。
いろいろとケースに求めるものが多かった――と書いたが、主に重要視していたのは以下の点だ。
まず最初の条件だが、このケースは厚さが約0.6ミリ、重量が12グラムで、iPhone 6のボディにフィットするよう特殊成形されている。iPhone 6のデザインを壊さないのはもちろん、重量の増加に悩まされることもない。
これは文句なしの合格だ。
次に薄型でも高級感があるかという点について見ていきたい。
HoverKoatの素材は、ブラックが防弾チョッキでも使用される仏DuPont(デュポン)製の強化繊維「ケブラー」を採用。シルバーには軽さと強さを生かしてさまざまな分野で使われているグラスファイバーを使用している。どちらも高強度を達成するとともに、繊維素材ならではの“織柄”が特徴だ。
この織柄によってケースの見た目に奥行き感が与えられるだけでなく、見る角度によって表面の表情が変わり、独特の雰囲気と飽きの来ない高級感を演出している。市場にあふれる薄型ケースは、PVC(ポリ塩化ビニル)やポリカーボネイトのものがほとんどだが、正直それらとは一線を画する質感だ。
また、これはもともとそれを狙って素材が選択されている分けではないだろうが、ケブラー繊維が使われているブラックは表面が適度にザラザラしていて非常に手馴染が良く持ちやすい。高級感だけでなく、持ちやすさも兼ね備えた素材は筆者も非常に気に入っている。
最後にシックなデザインでどんな場面でも使えるのか? という視点からケースをレビューしたいと思う。
まず、色がそもそも何にでも合うブラックとシルバーでの展開になっている点は、常に付けるケースとして間違いのない選択だろう。実際の見た目に関してもシルバーの繊維の模様は一見派手に見えるが、プリントではなく織柄でできた模様なので悪目立ちのしない程度の主張に収まっている。
そんなことからブラックはもちろんシルバーもビジネスシーンでも問題なく使えるデザインとなっている。商談などの席で相手に端末とケースが見られることがあっても失礼な印象は与えず、むしろその見た目から話題にもなるかもしれない。
また、高強度な素材はきれいな見た目を保つのにも役立っている。実は撮影で使用した機材は1カ月ほどハードに使ったものなのだが、ご覧の通り傷だらけになったりしていない(ちゃんと新品使えというツッコミはなしで……)。
そんなに気にする人もいないとは思うが、ビジネスの場でスマホを出したらケースも端末もボロボロになっていて、恥ずかしい思いをするということもなくてすむ。さらにケブラー繊維とグラスファイバーは電波の受信を阻害しない素材なので、通信品質を下げる心配もない。ということからもあらゆる場面で安心して使えるケースと言えるだろう。
これまで筆者の求めるポイントを中心にHoverKoatをレビューしてきたが、全ての要求を及第点以上で満たしているのが結論だ。「iPhone 6本来のデザインや持ちやすさを損なわない、高級感がある薄型ケースが欲しい」という人には、ぜひ使ってみて欲しい製品だ。
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