mineoが「ドコモプラン」の詳細発表、“使える端末が最も多い”MVNOに――500Mバイト/700円から auプランも値下げ海外用SIMも(1/2 ページ)

» 2015年08月18日 21時08分 公開
[平賀洋一ITmedia]

 ケイ・オプティコムは8月18日、MVNOサービス「mineo」にNTTドコモ網を利用する新プランを追加した。従来のKDDI(au)網によるプランと合わせて、個人向け初の“マルチキャリアMVNO”サービスを9月1日に開始する。

photo 「mineo」のドコモプランを発表するケイ・オプティコムの津田和佳氏(左)

 新設の「ドコモプラン(Dプラン)」は、データ通信(シングルタイプ)の料金が月間500Mバイト/700円(税別、以下同)からで、上位プランとして1Gバイト/800円、3Gバイト/900円、5Gバイト/1580円の料金も用意した。SMSは月額120円、携帯電話番号を利用した音声通話サービスは700円の追加で利用できる。仕様上の下り最大速度はLTE通信時が225Mbpsで、3G(FOMA)通信にも対応する。

photo ドコモプランとauプランのデータ通信(シングルタイプ)料金
photo ドコモプランとauプランの音声通話付き(デュアルタイプ)料金

 ドコモプランでも、auプランで好評だったユーザーによる番号ポータビリティ(MNP)の即時開通手続きを提供。当面は電話対応のみで最短1時間程度の時間がかかるが(auプランではオンライン操作で最短5分の即時開通が可能)、ドコモ網を使うMVNOでのMNP即時開通ができるのはmineoが初になるという。

 従来のauプラン(シングルタイプ)も9月から、ドコモプランの価格に合わせて1Gバイトプランを850円から800円に、3Gバイトプランは980円から900円に値下げする。500Mバイト/700円のプランと、5Gバイト/1580円のプランに変更はない。すでに契約しているユーザーは9月から自動で新料金が適用される。なおauプランはSMSが無料で利用できる。

 料金設定についてケイ・オプティコム モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの津田和佳氏は、「市場価格を考慮した料金設定だが、他社のドコモ回線を使うプランと比較しても、十分検討していただける価格に設定できた」と話した。

photo 複数契約・グループ契約時の割引サービスも開始
photo ドコモ網とau網を使ったマルチキャリアMVNOを本格展開する

 マルチキャリアMVNOサービスを実現したことで、「mineoであれば、発売中のスマホの中で、auプランなら約50機種、ドコモプランなら約200機種、合わせて250機種が利用できる。SIMロックフリーの端末も含めれば、さらにスマホの選択が広がり、使える端末が最も多いMVNOになる」(津田氏)とした。また使いたい端末に合わせてドコモ網のMVNOからau網のMVNOへMNPで移行する場合も、mineo内であれば2000円で済むのもメリットだ。

 このほか9月1日から、1人あるいは家族で複数回線を契約した場合に月額料金を50円割り引く「複数回線割」「家族割」、使い切れなかったデータ容量を別のmineoユーザーと分け合える「パケットギフト」を開始。いずれも、auプラン/ドコモプランを組み合わせて利用でき、「例えば家族のスマホがドコモとauに分かれていても、まとめて入っていただける」(津田氏)ようにした。

photo 基本料が最大2年半無料になる「mineo史上最大のキャンペーン」

 またドコモプランの提供を記念して、8月18日から「mineo史上最大のキャンペーン」を開始する。10月31日までのキャンペーン中に申し込んだすべてのユーザーが対象で、新規契約者の月額基本料金(1Gバイト/800円相当)が6カ月間無料になる。さらにドコモプランを先行予約した契約者は、無料期間が3カ月間追加され9カ月間の基本料が無料に。auプランではSIMと「AQUOS SERIE」をセット購入した場合に基本料が24カ月間無料となり、最大2年半分の基本料が無料になる。既存のユーザーは、SIMカードの変更手数料2000円が、1回分無料になる。

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