「iPhone SE」は買いか? 「iPhone 6s」「Xperia Z5 Compact」との違いを速攻チェック(1/2 ページ)

» 2016年03月22日 08時29分 公開
[島徹ITmedia]

 3月21日(現地時間)、Appleが「iPhone SE」を発表した。うわさ通り、「iPhone 5s」とほぼ同じ4型液晶のコンパクトサイズに「iPhone 6s」相当の機能を搭載した、やや低価格なモデルとなっている。3月24日から予約を受け付け、31日に発売する。

 現時点での情報を元に、iPhone 6sや同クラスのコンパクトモデル「Xperia Z5 Compact」などと性能を比較してみた。なお、これまでのiPhoneシリーズと比較した記事もあるので、そちらも参考にしてほしい。

「iPhone SE」 「iPhone SE」
iPhone 6s 「iPhone 6s」
「Xperia Z5 Compact」 「Xperia Z5 Compact」

片手操作がしやすい4型のコンパクトボディ

 デザインは5sとほぼ同じで、4型ディスプレイのコンパクトボディにメタルフレームを採用。ボタンの配置も変わっていない。Apple Storeでも、大半の5s/5向けケースをiPhone SE対応として販売している。

 iPhone SEは横幅58.6ミリで、女性の手でも操作しやすく、近年では珍しいコンパクトなハイエンドモデルとなる。iPhone 6sは横幅67ミリなので、iPhone SEは8.4ミリもスリムだ。

 Androidスマホでは小型の部類に入るXperia Z5 Compactでも横幅が65ミリもあり、iPhone SEと比べると大柄に見えてしまう。

 重さも、6sの143グラム、Xperia Z5 Compactの138グラムと比べ、113グラムと非常に軽量。持ちやすさ重視の小型端末を探している人にとってはちょうどいい。

カラー カラーは4色

 カラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールド、ローズゴールドの4色だ。5sから買い換えを考えている人は、ローズゴールドが気になるところだろう。

ディスプレイは4型Retina、3D Touchは非搭載

 4型Retinaディスプレイ(1136×640ピクセル)は、解像度からコントラスト比まですべてiPhone 5sと同じスペックだ。iPhone 6sの4.7型 HD Retinaと比べると、画面の繊細さは同じだが画面サイズが小さい分だけホーム画面のアイコンやブラウザーで表示できる面積が少ない。Xperia Z5 Compactと比べても同じような印象を持つだろう。

比較 左から「iPhone 5s」「iPhone 6s」「iPhone 6 Plus」

 6sで初めて搭載された、感圧式の3D Touchは搭載されてないが、通常の操作で制限される機能はない。よほどお気に入りの機能やアプリがない限りは気にならないだろう。

高性能A9チップ搭載、処理性能はiPhone 6sと同等

 プロセッサは、6sと同じく高性能なA9チップとM9モーションコプロセッサを搭載。iPhone SEのCPUとGPUの処理性能は6sと同じで、5sに比べ、CPUは2倍、GPUは3倍高速としている。

 だが、実際は6sと比べてメモリ容量に差がある可能性もあるので、実際のスペックについては実機を入手して検証する必要がある。

A9 A9チップ搭載
性能 6s/5sとの性能比較

 Androidと比べた場合、iPhone SEが搭載するA9チップの処理性能は、Xperia Z5 CompactなどSnapdragon 810を搭載したハイエンド端末と同クラスに位置づけられる。

指紋認証センサー搭載、Apple Payにも対応

 ホームボタンに指紋認証センサーを搭載。親指を置くだけでロック解除やパスワード入力ができるTouch IDに対応する。だが、iPhone SEの指紋認証センサーは5sや6に搭載されていた初期のもので、6sに搭載された第2世代のものではない。

指紋 指紋認証

  5sや6の指紋認証センサーは指を認識するのに0.5秒ほどかかるが、6sならほぼ一瞬で指を認識する。比べなければ気にならないが、6sに慣れた人だとややストレスを感じるだろう。

 今後、日本での展開も期待される決済サービス「Apple Pay」にも対応。決済用のNFCを搭載した。現時点では海外在住でもないと使うこと自体が難しいのだが、日本でもサービスが開始されれば、iPhoneをクレジットカードとして利用できるようになる。

「Apple Pay」 「Apple Pay」
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