Twitter上で話題となったハッシュタグ「星野源に屈しない女の会」をご存じですか?
このハッシュタグでは、星野源を大好きになってしまった人々が、星野源を好きにならないように日々戦っている様子を見ることができます。何を言っているのか分からないと思いますので、以下をご覧ください。
「私はあくまで平匡さんが好きなわけであって、星野源は好きじゃないから……」
「iTunesで星野源のアルバム買っちゃったけど、まだ1枚だけだし大丈夫……」
「あの笑顔があと0.5秒長かったら屈するところだった」
「1人じゃ勝てないので入会します! 共に戦いましょう!」
「ああ、今日の逃げ恥見たら、もう脱会することになってしまいました」
ご理解いただけたでしょうか。実は私もこの気持ち、痛い程分かるのです。そう、私たちは星野源という存在を、猛烈に愛してしまっているにも関わらず、それを認めることができないのです。また、これらのツイートから、星野源に屈しないための戦いがかなり厳しいものであると知って頂ければ幸いです。
好きならば素直に好きと言えばいい。これは逃げ恥から学んだことの1つですが、なぜかできない。私たちはなぜ、星野源を素直に愛することができないのでしょうか。
俳優であり、歌手、作家、ラジオパーソナリティーとしても活動する、多才な星野源。今や誰もが恋してもおかしくない大スターなのに、なぜか好きだと叫べない。これは、星野源が「イケメンのアイコン」を持っていないことが原因なのではないかと考えます。
くっきりした二重まぶた、すらっとした鼻筋、180cmの身長など、好き嫌いは関係なく、ひと目で誰もが「これはイケメンだね」と言えるような特徴があると、人は安心してその人を「いいよね」と評価することができます。イケメンのアイコンに対しては、「自分とは無関係」と考える場合が多いので、「(無関係だけど)いいよね」、と軽く言えるのです。
しかし、アイコンがなくても魅力的な人物に対しては、急に生々しさが出てきます。リアルな存在なので、イケメン相手では想像もつかなかった「もしも交際に発展した場合」の妄想もはかどります。星野源には、そのような「生々しい魅力」があるのです。言うならば「本命感」でしょうか。
それに対し、イケメンは「アイドル」なのでキャーキャー言えます。本命の星野源には絶対に言えません。だって本命なんですから……。しかし、同じクラスの中に「星野君のこと好きなのって私だけかも……」と思っている女が何人もいます。殴り合いは避けられませんね。全員体育館裏に集合しましょうか。
さて、お気づきの方もいると思いますが、逃げ恥のイケメンキャラ、風見さんが苦しんでいたのは、まさにこれですね。「イケメンだから」という理由で距離を置かれ、からかっているんでしょ? と言われ、誰もアイコン以外を見てくれない。きっと現実にも存在する悩みなのでしょう。
Twitterのハッシュタグ「#逃げ恥」は、放送期間中、常に盛り上がっている状態でした。放送終了後のTwitterも、ツイート数が止まることなく増え続け、逃げ恥関連のワードが複数トレンド入りしました。
こんなに多くの人々が、一体これからどれくらい、「逃げ恥ロス」に苦しむのでしょうか。想像しただけで恐ろしい。これはもうインフルエンザのようなものですので、患っている人は全員出社停止ってことでどうですか? だめですか?
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