13年間ガラケーを使い続けた58歳の母が、ついにスマホデビューしました。前回は、タッチ入力に悪戦苦闘する様子をお伝えしましたが、今回はガラケーからスマホに機種変更した母ならでは(?)の不思議なやり取りを紹介します。
Androidスマホに機種変してすぐに母が放った言葉は、「ホーム画面を消したいんだけど……」というものでした。言っていることの意味が分からず、「ホーム画面は消せないよ」と答えると、「だって顔が見えない」と言い始めました。
発言の意図がつかめないので、ガラケーの待受画面をのぞいてみたところ、母お気に入りの韓流スターが壁紙として設定されていました。どうやら、「スマホだとアプリが邪魔で大好きな韓流スターの顔が見えないので、アプリを全部消したい」という意味だったようです。
アプリの配置を変えたり、整理してまとめたりすることができると伝えると、「自分で元に戻せないので、そういうのはいじらないでほしい」と言われてしまいました。ホーム画面を左右にスワイプすれば壁紙ははっきり見えるのですが、ガラケーに慣れた母からすると、ロック画面でのパスコード入力や、アプリでいっぱいになったホーム画面、スワイプによる画面遷移などはなかなかなじめないようです。
「ちなみに、どれもスマホを使う上で大事なアプリだから、消すことはできないよ」と言うと、「多分使わないから消してほしい」とかたくなな母。「何をするにもアプリを使う」ということ自体に、まだピンと来ていない様子です。LINE、通話、アドレス帳と、どれもなくてはならないものばかりなので、まずは毎日スマホに触れてもらい、アプリを使う習慣を身につけてもらおうと思います。
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