タイの海中から「TORQUE G02」完動状態で発見 持ち主に届くか

» 2018年02月02日 12時50分 公開
[井上輝一ITmedia]

 タイを旅行中の日本人が、海中からスマートフォンを発見し、しかもそれが完動状態であったことが話題になっている。落とし主は日本在住とみられる。

 発見したのはるな@とんすけ大好きさん(以下、るなさん)。タイ・パッタヤー市ラン島でシュノーケリングをしていたところ、海底に何かが見えたので潜って拾ったという。周囲に落とした人がいないか確認したが、友人以外が近くにいなかったため電源を付けてみたところ、ロック画面に札幌市の気温が表示されたため「札幌市に住む人のものではないか」と考えたという。

 拾われたスマートフォンは、KDDIが取り扱う京セラ製の「TORQUE G02」(2015年7月発売)のブルーモデルとみられる。TORQUE G02は防水・防塵(じん)・耐衝撃性を備えるタフネススマートフォンだが、中でも「耐海水」をうたった初のスマートフォンだ。

京セラ「TORQUE G02」のブルーモデル

 通常の防水性能は、海水中での性能について保証していないが、TORQUE G02は京セラが独自に耐久試験を実施し、海中の水深1.5mに約30分沈めても製品内部に浸水しないことを保証している。

 るなさんがTORQUE G02を発見したのは「水深が5mないくらい」のところだった。恐らく京セラが保証する水深より深い位置にあったと思われるが、液晶にも海水は一切入っていなかったという。

 るなさんはタイからTwitterでTORQUE G02の持ち主がいないか呼び掛けたが、2月1日までの時点でそれらしき人物に連絡は取れていない。そのため日本に帰国後、警察へ届ける予定としている。

 しかし、警視庁などは遺失物法上、海外の遺失物について「遺失の届け出は受理できない」としている。るなさんが警察に届け出て、仮に警察が保管したとしても持ち主に届くかははっきり言って未知数だ。

 持ち主が拾得者に連絡を取る方法もある。所有者のAndroidスマートフォンの位置情報を管理する「Androidデバイスマネージャー」機能を使って、紛失したスマートフォン上にメッセージを表示するという手法だ。

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 Androidデバイスマネージャーによる通知であれば確実に所有者からの連絡であるため、拾得者からの本人確認などもスムーズに行えるだろう。

 このスマートフォンが持ち主の手元に戻るかどうかは、持ち主のアクションにかかっているように筆者は考える。

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