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» 2018年03月03日 06時00分 公開

Mobile World Congress 2018:丸く、厚くなったXperia XZ2/XZ2 Compact スペックは従来機からどう変わった? (1/2)

ソニーモバイルの新モデル「Xperia XZ2」と「Xperia XZ2 Compact」が発表された。従来のXperia XZシリーズから大きくデザインを変えてきた。スペックは向上したところが大半だが、利便性が下がったり、スペックダウンしたりした部分もある。

[田中聡,ITmedia]

 ソニーモバイルコミュニケーションズの新モデル「Xperia XZ2」と「Xperia XZ2 Compact」がMobile World Congress 2018で発表された。2機種とも、従来のXperia XZシリーズから大きくデザインを変えてきた。一方でスペックは向上したところが大半だが、利便性が下がったり、スペックダウンしたりした部分もある。今回は2017年後半に発売された「Xperia XZ1」と「Xperia XZ1 Compact」との違いを中心に、新モデルで変わったところを見ていく。

Xperia XZ2とXperia XZ1の違い

 Xperia XZやXZ1がスクエアな形状だったのに対し、Xperia XZ2は丸みを帯びた形状に変わった。従来機でも側面の縁は丸みを帯びているが、コーナーは角張っていたため、手にすると角が当たって少し違和感があった。まだ触ったわけではないが、Xperia XZ2はコーナーも丸くなっているので、持ち心地はよさそうだ。

Xperia XZ2 上が「Xperia XZ2」、下が「Xperia XZ1」
Xperia XZ2 3D曲面ガラスを採用し、全体的に丸みを帯びた

 ワイヤレス充電「Qi」に対応した影響か、背面の素材はXZ1の金属からガラスに変更された。指紋センサーは、Xperia Zシリーズ時代から側面への搭載を貫いてきたが、Xperia XZ2ではついに背面に移動した。気になるのが搭載場所。背面の指紋センサーは、スマホを持った状態では人さし指で認証させるが、スマホを持ったときに背面に人さし指が触れるのは、やや上の方だ。Xperia XZ2の指紋センサーは背面のほぼ中央に位置しているが、この位置だと指を下の方に移動させないとつらそうだし、むしろカメラレンズに触れてしまいそう。この点は実機で改めて確認したい。

Xperia XZ2 背面の指紋センサーを自然に触れられるのかは気になる

 形状変更に伴ってか、厚さはXperia XZ1の約7.4mmからXperia XZ2は約11.1mmに増え、かなり分厚い印象だ。画面のアスペクト比が従来の16:9から18:9へと縦長になったことで、幅はXZ1の約73mmから約72mmに減って細くなったが、高さはXZ1の約148mmから約153mmに増えている。XZ2は全体的に「大きくなった」といえる。

 重さも気になる。体積やバッテリー容量が増えた影響か、Xperia XZ1の約156gより何と42gも重い約198gになった。これは「Xperia XZ Premium」の約191gをも超える。長く使えば違和感はなくなるかもしれないが、軽さを重視する人は注意したい。

 メインメモリ4GB、内蔵ストレージ64GBはXperia XZ1から据え置きだが、プロセッサはSnapdragon 835から845に進化。バッテリー容量がXZ1の2700mAhから3180mAhに増量したのもうれしいポイントだ。ディスプレイはXZ1の5.2型から5.7型へと大きくなり、縦長になった分、解像度もフルHD(1080×1920ピクセル)からフルHD+(1080×2060ピクセル)に増えた。

 有効約1920万画素のMotion Eye(モーションアイ)カメラはXperia XZ1と同じだが、Xperia XZ2では4K HDR動画が撮影可能になった他、960fpsのスーパースローモーション撮影がフルHDサイズにも対応した。

 気になるのがインカメラ。ここ最近のフラグシップモデルでは1300万画素だったが、なぜか500万画素に大幅ダウンしている。またセンサーサイズもXperia XZ1の1/3.06型から1/5型にやや小さくなり、F値やISO感度もスペックダウンしている。セルフィーを重視する人は注意したい。

 カメラで読み込んだ顔の3D画像からアバターを作成できる「3Dクリエーター」は、インカメラでも3Dスキャンが可能になった。XZ1はアウトカメラでしかスキャンできなかったので、スキャンするには他の人に撮影をしてもらう必要があった。しかしインカメラが対応したことで、自分1人でもアバターを作成できるようになる。

Xperia XZ2 インカメラでも3Dクリエーターの素材を作れるようになった

 3.5mmイヤフォンジャックがなくなったことも覚えておきたい。ただ、Xperia XZ2(グローバルモデル)はUSB Type-Cから3.5mmイヤフォンジャックに変換するアダプターを付属する他、イヤフォンジャックの接続と充電を同時に行えるケーブル「USB Type-C 2-in-1 Cable EC270」も別売で用意する。ともあれ、アダプターを接続する一手間はかかるわけで、多くのユーザーはマイナスポイントだと感じるはずだ。「大音量」をうたう、フロントステレオスピーカーは健在だ。

Xperia XZ2 USB Type-C経由で充電とイヤフォン接続を同時に行える「USB Type-C 2-in-1 Cable EC270」

 この他、映像やゲームなどのコンテンツに合わせて本体が震える「ダイナミックバイブレーションシステム」、HDR動画に変換して再生する機能も新しい。

Xperia XZ2/XZ1/XZs/XZ Premiumのスペック比較
機種名 Xperia XZ2 Xperia XZ1 【参考】Xperia XZs 【参考】Xperia XZ Premium
OS Android 8.0 Android 8.0 Android 7.1(バージョンアップで8.0に) Android 7.1(バージョンアップで8.0に)
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 845(8コア) Qualcomm Snapdragon 835(8コア) Qualcomm Snapdragon 820(4コア) Qualcomm Snapdragon 835(8コア)
メインメモリ 4GB 4GB 4GB 4GB
ストレージ 64GB 64GB 32GB(シングルSIM)/64GB(デュアルSIM) 64GB
外部メモリ microSDXC(最大400GB) microSDXC(最大256GB) microSDXC(最大256GB) microSDXC(最大256GB)
ディスプレイ 約5.7型フルHD+ HDR TFT液晶 約5.2型フルHD HDR TFT液晶 約5.2型フルHD TFT液晶 約5.5型4K HDR TFT液晶
解像度 1080×2160ピクセル 1080×1920ピクセル 1080×1920ピクセル 2160×3840ピクセル
バッテリー容量 3180mAh 2700mAh 2900mAh 3230mAh
アウトカメラ 有効約1920万画素CMOS(メモリ積層型) 有効約1920万画素CMOS(メモリ積層型) 有効約1920万画素CMOS(メモリ積層型) 有効約1920万画素CMOS(メモリ積層型)
先読み撮影 ○(笑顔検出対応) ○(笑顔検出対応) ○(Android 8.0で笑顔検出に対応)
スーパースローモーション撮影 ○(フルHD対応)
3Dクリエーター ○(インカメラも対応) ○(Android 8.0で対応)
インカメラ 有効約500万画素CMOS 有効約1300万画素CMOS 有効約1300万画素CMOS 有効約1300万画素CMOS
ボディーカラー リキッドブラック、リキッドシルバー、ディープグリーン、アッシュピンク ブラック、ウォームシルバー、ムーンリットブルー、ビーナスピンク アイスブルー、ウォームシルバー、ブラック、シトラス ディープシーブラック、ルミナスクロム、ブロンズピンク、ロッソ
サイズ 約72(幅)×153(高さ)×11.1(奥行き)mm 約73(幅)×148(高さ)×7.4(奥行き)mm 約72(幅)×146(高さ)×8.1(奥行き)mm 約77(幅)×156(高さ)×7.9(奥行き)mm
重量 約198g 約156g 約161g 191g
防水 IP65、IP68 IP65、IP68 IP65、IP68 IP65、IP68
指紋センサー ○(背面) ○(側面) ○(側面) ○(側面)
3.5mmイヤフォンジャック
ワイヤレス充電

【訂正:2018年3月4日21時48分 Xperia XZsとXperia XZ Premiumのスペックに一部誤りがありました。おわびして訂正致します】

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