また、Appleは「Everyone Can Code」と呼ばれるプログラミングのカリキュラムを提供している他、iPadで簡単にプログラミングの体験ができる「Swift Playgrounds」も提供している。Swift Playgroundsは、「初歩のところから、フル機能を持ったアプリまでを開発できる」(担当者)のが特徴。ゲーム感覚でiPadを触りながら、コードの書き方を学ぶことができ、ドローンやロボットなどの外部機器を制御することもできる。
Everyone Can Codeは既に2000校で導入されているといい、この取り組みを一歩進めた「Everyone Can Create」も発表された。プログラミングだけでなく、音楽やビデオ編集、写真撮影、絵といった分野まで含めたカリキュラムで、ClipsやGarageBandといった既存のアプリを活用していく。
教育市場、特に米国では、GoogleのChromebookが高いシェアを持ち、Appleはその牙城を切り崩そうとしている。Apple Pencil対応の新iPadを発表し、膨大なアプリのエコシステムをアピールした背景には、クラムシェル型の多いChromebookにはできないことをアピールしたいというAppleの狙いが見え隠れする。プログラミングやクリエイティブな教育を支援する取り組みを打ち出したのも、Appleの得意分野を強化する動きといえるだろう。日本でも、2020年のプログラミング教育必修化を受け、こうした取り組みが加速していくことになりそうだ。
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