HTCの「HTC U12+」はその高性能が注目されるSIMロックフリースマートフォンなわけだが、今どきのハイエンド端末なので、それに相応しい高性能なカメラを搭載してるのである。
それも、前後両方に“デュアルカメラ”という具合に。
まずはアウトカメラから撮ってみよう。
アウトカメラは「広角カメラ+望遠カメラ」というiPhoneやGalaxyのデュアルカメラと同じ構成。カメラの下にはLEDライト、横にはレーザーオートフォーカス(AF)センサーを備えている。
メインとなる広角カメラは1200万画素センサーを備え、レンズの絞り値はF1.75。焦点距離は4.3mmで、まあ35mm判換算で約27mmといったところ。
こいつでいつものガスタンクを撮ったのがこちら。
青空も緑も無理に派手にしようとはせず、素直で良い写り。ディテールもしっかりしているし、四隅の画質劣化があまりないのも良い。
一方、望遠カメラは1600万画素センサーを備え、レンズの絞り値はF2.6。焦点距離は6mm。
広角が4.3mmで望遠が6mmってことは「2倍にもなってないやん!」と思いがちではあるが、恐らくは望遠側の方がセンサーサイズが小さいのである。
公式サイトには光学ズームについて「1.85x to 2x(1.85倍から2倍)」という謎な記述がされている。たぶん「光学的には1.85倍で、1600万画素のうち中央の1200万画素分を切り出すことで2倍の望遠になる」って意味ではなかろうか。
なんかややこしいけれど、使う分にはまあ気にしなくて大丈夫。
カメラ画面の「1x」をタップすると「2x」になり、その間の倍率調整は指を細かく動かしてやる。デュアルカメラ端末に多い形式だ。
望遠カメラを使ったときも、記録画素数は「12M(1200万画素)」になる。
ということで望遠カメラを使って撮ったガスタンクがこちら。
広角カメラに比べるとちょっとざらつきはあるが、ディテールはしっかり出ている。
さて画質。スマホのカメラは派手目かつ見栄え重視の絵作りをするものが多いけれども、U12+は比較的ナチュラルな絵作り。階調も滑らかだ。
ディテールも無理にエッジを立てず、全体に自然な感じで好ましい。この辺は好き好きか。
広角カメラの四隅の画質劣化がほとんど気にならないのも優秀である。基本性能は高くて好感が持てる画質ですよ、これは。
ついでにいえば、6型ディスプレイも結構見やすくて、撮っていて楽しい。
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