思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモの富士通(現・富士通コネクテッドテクノロジーズ)製ケータイ「FOMA F700iS」です。
2005年7月に発売したF700iSは、同年2月に発売された「FOMA F700i」をベースに、新たに「FOMAプラスエリア」に対応したケータイです。
従来のFOMAは、都市部を中心にエリアを拡大していた2GHz帯を使用していました。FOMAプラスエリア対応端末では800MHz帯も利用でき、2GHz帯では電波が届きにくかった山間部などのエリアをカバーできるようになっていました。
FOMAプラスエリアはFOMA 901iSシリーズから対応が始まり、7シリーズではF700iSが初の対応端末となりました。
このころのFOMAは、CDからPCに取り込んだAACフォーマットの音楽ファイル再生に対応し始めたばかりで、メーカーによりケータイへの転送方法が違っていました。富士通製のケータイには専用のソフトが同梱されていて、簡単に転送できるよう工夫されていました。
このほか、80デシベルのアラームで自分の居場所を知らせる「ワンタッチアラーム」、端末カラーに合わせて待受画面やメニューアイコン、電池アイコンなどを一括設定できる「トータルコーディネイト機能」を備えているのも特徴でした。
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