iPhone向け「TONE SIM」がアップデート 「あんしんAI」に完全対応

» 2019年09月30日 17時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 トーンモバイルは10月24日から順次、iPhone向けのSIMカード「TONE SIM(for iPhone)」(以下「TONE SIM」)のサービス内容をアップデートすることを発表した。AI(人工知能)を使った見守り機能「TONE あんしんAI」(参考記事)をiPhoneに完全対応させた他、同社のAndroidスマートフォンで提供している「ライフログ」「お知らせシール」を始めとするシニア向け各種サービスにも対応する。

 TONE SIMの利用には「iOS 11.3」以降(一部機能はiOS 13以降)をインストール済みのiPhone(※)が必要となる。

※ NTTドコモで販売されたiPhone、またはSIMロックのかかっていないiPhoneに対応

石田社長 TONE SIM(for iPhone)の新機能を説明するトーンモバイルの石田宏樹社長

アップデート内容の概要

 今回のアップデートで実装される主な新機能は以下の通り。

TONEあんしんAIのiPhone対応(AIファイアウォール)

 iPhone(iOSデバイス)では、企業向けのモバイルデバイス管理(MDM)ツールを利用すればアプリのインストールや起動などの制限をかけることができるが、個人用のiPhoneで端末機能の制限を掛けることは「スクリーンタイム」である程度実現できるが、管理者(保護者)側もiOSデバイスを持っていないと設定できないことを始めとして制約もある。

 そこで、トーンモバイルではTONE SIMユーザーの一部を対象に、ネットワーク側でアプリやサイトの利用を制限する「AIファイアウォール」機能のモニター(β)テストを実施していた。今回のアップデートでは、このAIファイアウォール機能が正式版として統合される。

 このAIファイアウォールで通信制限できるアプリやサービスは、同社の「スマホあんしんラボ」での活動を通して得た情報などを参考に、学生がよく使うものを中心に32種類を選定した。

 TONE SIMアプリが万が一削除されてしまった場合でも、管理者は手持ちの端末(Android端末、iPhone、PC)から通信を遮断するなどの措置を取れるようになっている。

対象アプリ AIファイアウォール機能で通信制限できるアプリやWebサイト。スマホあんしんラボの工藤所長(写真)によると、スマホあんしんラボの活動を通して得た知見なども反映されているという
実際に制御されたシーン 通信制限が実際に掛かった場合の例。保護者用端末(左)から制限をかけると、子供用端末(右)ではアプリ自体は起動できるものの通信が遮断されてしまうので使えない

ライフログ

 トーンモバイルのスマートフォン(以下「TONE」)の特徴的な機能の1つであるライフログ機能が、TONE SIMでも利用できるようになる。

 TONEでの利用と同様に、目標達成具合に応じて「Tポイント」を付与するサービスも受けられる。

ライフログ TONEとほぼ同様のライフログ機能を利用可能に。目標達成具合に応じてTポイントもたまる

お知らせシールの利用

 「TONE m15」以降のTONEでは、NFCタグを活用した「TONEお知らせシール」に対応している。このシールに一定のアクションを登録しておくと、端末をかざすだけで指定した宛先にメールを送ったり電話をかけたりすることができる。

 iOS 13以降をインストール済みのiPhoneにTONE SIMを組み合わせると、お知らせシールによるアクションを利用できるようになる。iPhoneにも対応するお知らせシールは、来月から販売を開始する予定だ。

タグ お知らせシールは、専用アプリをインストールして開く形を取る

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