トーンモバイルは11月22日、MVNOサービスと端末を一体で提供する「トーンモバイル(TONE)」のサービスのアップデートを発表した。シニア世代(子育て世代の親)に向けたサービス拡充が中心で、12月上旬から順次開始する。
TONE端末にプリインストールされている「ライフログ」アプリ(参考記事)をバージョンアップし、新たに「お元気ナビ」「お薬ナビ」を搭載する。
お元気ナビは、アプリが収集した過去2カ月間の行動データをもとに、「生活習慣に関わる10の疾患」の発生確率の目安を示す機能。目安の評価はS、A、B、C、D(高評価順)の5グループに分類され、個々人の歩行数・運動量目標が提示される。
この機能の搭載に伴い、歩行や運動に伴う「Tポイント」の付与条件が「8000歩の歩行+20分間の早歩き(中強度運動)で1ポイント」から以下のように変更される。
なお、運動量が少ない日が続くとロック画面などに運動を促すダイアログボックスが表示される。「スマホが使いにくくなる機能」(トーンモバイルの石田宏樹社長)ではあるが、設定で無効化もできるという。
お薬ナビは、処方されている薬のデータや服用回数を登録することで、薬を飲む時間にアラームを鳴らしてくれる機能。薬の情報は手入力はもちろん、調剤明細書に記載されているQRコードを使った自動入力もできる。
薬箱・薬入れに「TONEお知らせシール(NFCタグ)」を貼り、タグ読み取りでアラームを停止するようにすれば、飲み忘れを防ぐこともできる。薬を3日間飲まないと事前に登録した連絡先に通知する機能もある。
なお、お薬ナビはフリービットEPARKヘルスケアが提供する「EPARKお薬手帳」のシステムを利用して実現している。同システムで提供している「調剤予約」も、「MY薬局」に対応薬局を登録することで利用できる。
TONE福利厚生は、レジャー施設や飲食店の優待を受けられるサービス。アプリ内で優待施設の「予習」もできる。
「TSUTAYAのスマホ おためしレンタル」は、TONEを取り扱うTSUTAYA店舗(一部店舗を除く)において「TONE m17」を7泊8日(1週間)で貸し出すサービス。対象年齢は18歳以上で、利用にはレンタル利用登録済みの「Tカード」と本人確認書類(参考リンク)を持参する必要がある。レンタル代金は原則として無料だが、店舗によっては有料となる場合もある。返却が遅れた場合は、延滞金は1日あたり250円(税別)。
レンタル端末では、原則としてTONEで使える全サービスを試すことができる。アプリも自分でインストールして試すことができるという。ただし、IP電話は合計30分まで、動画再生時などに使える「高速チケット」は1GBまでとなる。
「090電話かけ放題」は、TONEの「090音声オプション」(月額953円)と併用できるオプションサービス。月額750円を追加で支払うことで、1回あたり5分までの国内通話が回数無制限で定額利用できる。
現行のTONE端末「TONE m17」について、12月1日から販売価格を5000円値下げして2万9800円とする。
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