トーンモバイルは8月1日、Androidスマートフォン「TONE m17」を発売する。販売価格は3万4800円(税別)で、全国のTONE取扱店で取り扱う。
TONE m17は、MVNOサービスとスマホを一体化して提供する「TONE」の第4世代端末となる。富士通コネクテッドテクノロジーズが製造を担当しており、同社のSIMロックフリースマホ「arrows M04」の兄弟機ともいえる仕様となっている。
プロセッサはQualcommのSnapdragon 410(CPU部は1.2GHz×4コア)を採用し、メインメモリは2GB、内蔵ストレージは16GBを備える。外部ストレージは最大256GBのmicroSDXCに対応する。ディスプレイはHD(720×1280ピクセル)の5型IPS液晶を採用する。バッテリーは2580mAhで、ユーザーによる交換には対応していない。外部接続端子はUSB 2.0(Micro B)となっている。アウトカメラは1310万画素、インカメラは500万画素のCMOSセンサーを採用する。TONE端末としては初めて、おサイフケータイ(モバイルFeliCa)やワンセグの受信にも対応する。
ボディーには「TONE ダメージレス構造」と呼ばれる防水・防塵(じん)・耐衝撃設計を施している。防水性能はIPX5/8等級、防塵性能はIP6X等級を確保し、泡ハンドソープや家庭用液体洗剤で洗えることを確認している。米国防総省の物資調達基準「MIL規格(MIL-STD-810G)」の23項目に準拠しており、過酷な環境下での動作に対応している。落下試験に関しては、MIL規格よりも厳しい「1.5mの高さ・26方向からコンクリートに落下させる試験」を通過している。
TONE m17はソフトウェア面でもarrows M04と共通点が多い。OSはAndroid 7.1.1で、「スライドイン機能」や「スライドディスプレイ」「いつでもズーム」といったarrows独自のソフトウェア機能を搭載している。
一方で、TONE独自機能も一部を強化した上で引き続き搭載している。強化される機能は見守り機能「TONEファミリー」に関するものが中心で、光文社の女性誌「VERY」とのコラボレーションによって生まれたものもある。一部は既存のTONEスマホでも利用できるようになる予定だ。
先代の「TONE m15」で初搭載された「置くだけサポート」は、パッケージに備え付けられたNFCタグを読み込むことで端末のソフトウェア設定を自己診断・修復するTONE独自機能だ。
m17では、置くだけサポートを「置くだけサポート2」としてバージョンアップし、バッテリーに関する自己診断機能が追加された。
TONE m17では、特定の場所に出入りすると保護者が持っているスマホに自動通知する「ジオフェンス」(参考記事)に加えて、特定の場所で自動的に端末ロックをかける「ジオロック」にも対応する。学校や塾など、携帯電話を使えない、使わせたくない場所での利用を想定している。
ジオロック中のロック画面からは保護者が指定した「緊急連絡先」に発信することが可能で、連絡を受けた保護者(管理者)が「TONE見守り」アプリを通してジオロックを解除することも可能だ。
「親子の約束」は、端末の「時間制限」と「アプリ制限」を一括設定できる新機能だ。
「親子スマホの約束」という台紙に制限したい機能を書き込み、それを保護者のスマホのカメラで撮影することで、コントロール対象のTONE端末の時間制限・アプリ制限が一括設定される仕組みだ。一括設定対象は「夜10時から朝6時までの端末利用制限」と「アプリの利用時間制限」で、後者については最大で9個(うち1個は20個の指定アプリから選択)まで一括設定できる。
なお、台紙はTONE取扱店で配布するほか、自宅印刷用のPDFファイルをWebサイトに用意する予定だ。
子供の移動経路、歩数・活動量、アプリ利用時間、「あんしんインターネット」によるアクセスブロック数、インターネットの閲覧履歴・利用時間などをAIが解析し、「行動サマリーレポート」を1日1回作成する機能が追加される。
作成されたレポートはTONEみまもりアプリから確認できる。
「ただいま通知」は、専用のNFCタグに端末をかざすと保護者のスマホに通知が届く機能。専用タグの販売開始時期は「9月以降になる」(関係者)見通しだ。
TONE m17の発売に合わせて、トーンモバイルでは8月1日から「『はじめてのスマホ』キャンペーン」と「機種変更キャンペーン」を実施する。
「はじめてのスマホ」キャンペーンでは、TONEスマホを同一名義で複数台新規契約したユーザーを対象に基本プランの月額料金を6カ月間無料とする。
機種変更キャンペーンでは、既存のTONEユーザーがTONE m17に機種変更すると基本プランの月額料金(税別1000円)が6カ月間無料となる。
TONE m17の発売後も、先代のTONE m15は「特典」を付与した上で併売される。特典は以下の2つのいずれかで、購入時にユーザーが選択することになる。
機種名 | TONE m17 |
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メーカー | 富士通コネクテッドテクノロジーズ |
OS | Android 7.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 410 /1.2GHz 4コア |
メインメモリ | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大256GB) |
ディスプレイ(解像度) | 約5型 IPS液晶(720×1280ピクセル) |
バッテリー容量 | 2580mAh |
アウトカメラ | 約1310万画素 CMOS |
メインカメラ | 約500万画素 CMOS |
ボディーカラー | White |
サイズ | 約71(幅)×144(高さ)×8.0(奥行き)mm |
重量 | 約148g |
対応周波数帯(モバイル通信) | LTE:Band 1/3/8/19/26 W-CDMA:Band 1/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz |
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