UQ mobileは、これまではKDDIの中でもauとは異なるサブブランドとして提供してきたが、9月2日からは家族内でauとUQ mobileそれぞれの契約者が混在していても使いやすいサービスへと変わりつつある。
povoと同じく、auネットワークのエリアと高速通信を利用でき、データ容量の翌月繰り越しに対応する。また、後述する自宅の光回線または電気料金とセット契約による割引サービス「自宅セット割」によって月額638円〜858円の割引を受けられる。
光回線とのセット割引の対象となる契約は「auスマートバリュー」と同じ。「auひかり/auひかり ちゅら」に加え、他社プロバイダー、CATV事業者の他ホームルーターもセット割引の対象となる。もし家族内にauとUQ mobileの契約者が混在していても、au利用者はauスマートバリュー、UQ mobile利用者は自宅セット割がそれぞれ適用される。
さらに、povoと違って店頭でiPhoneやAndroidのスマホを購入しての契約や機種変更ができ、キャリアショップでのサポートにも対応する。有料だが、留守番電話サービスやキャリアメールも利用できる。ただしauと同じキャリアメールのアドレスを引き継ぐことはできない。
povoとUQ mobileの料金面での違いだが、同等のプランで比べると、UQ mobileの「くりこしプラン +5G M」は月額2728円で通信容量15GBに加えて、1年間は5GB(合計20GB)を無料で使える。さらに、余った通信容量を翌月に繰り越して利用可能だ。
さらに、UQ mobileは自宅セット割で家族も含めた基本料金もくりこしプラン +5G Mなら2090円になり、povoより明らかにお得になる。条件もauでauスマートバリューを適用中の人なら、そのまま割引を継続できる。自宅に光回線がない場合も、自宅の電力会社の料金をau/UQでんきに切り替えるだけなので簡単だ。
電力会社を「auでんき」または「UQでんき」に変えるという条件だが、1人暮らしなら非常にお得だ。というのも、電力自由化で電力会社を変えても、もともとの電気料金が安い人だとあまりお得にならない。
だが、自宅セット割でau/UQでんきに変えると電気料金にpontaポイントの還元を受けられる上、毎月の電気使用量に関わらず家族全員のUQ mobileの月額料金から毎月638円(くりこしプラン +5G Lは858円)の割引を受けられる。自宅の電気代が安く、光回線も引いていない人にとってはお得な割引サービスといえる。
サービス面も繰り返しになるが、UQ mobileは対応するiPhoneやAndroidスマホを店頭やオンラインで購入できる他、店頭サポートも受けられる。povoは自己責任でSIMロックフリースマホを用意する必要があり、補償サービスも探して契約する必要がある。スマホの購入で悩みたくないならUQ mobileを選ぶのが無難だ。
サポートもオンラインのサイトやチャット、メールに加えて、電話サポートやキャリアショップでの店頭サポートも受けられる。UQはキャリアショップが少ないという弱点があったが、現在は多くのauショップや、サービス提案も同時に行うauショップ「au Style」各店でUQ mobileもサポートする店舗が増えており、不便さは大幅に改善されつつある。
povoとUQ mobileを比較すると、現在はUQ mobileの方が料金面でもサービス面でも充実している。povoは、使い放題24時間などのトッピング(オプション)をうまく活用できる上級者向けサービスという側面が強い。とはいえ、今後povoのプランにも改良が加わることもあるだろう。契約を考える際は最新情報を確認して契約することをオススメする。
最後に、povoの契約方法について紹介しよう。
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