各社から発表されている通信量20GB前後の低価格プランだが、現在auを利用している人にとってまず乗り換え候補となるのが、auの「povo」とUQ mobileの「くりこしプラン」だ。これら20GB前後のプランが必要な個人や家族にとって、どの契約パターンがお得になるか見ていこう。
まずはauのpovoと、UQ mobileのくりこしプランの概要について見ていこう。
povoはau内の新ブランドという、やや特殊な立ち位置の新プランだ。特徴は「キャリアメール無し」「店頭契約やサポートなしでオンライン手続きのみ」など、サービス内容をシンプルにすることで安さを実現している点だ。
普段のスマホでの通話や連絡方法はLINEなどが中心だが、通信量は20GB以内で十分という人にピッタリのサービスとなっている。ドコモにおけるahamoと同様のサービスと捉えていい。
このプランはドコモahamoの月額2970円(税込み、以下同)に対抗し、5分以内の通話無料を外したぶん月額2728円とやや安くなっている。ただ、月額550円の5分通話定額を付けるとahamoより高くなる。
povoならではの特徴として、「トッピング」と呼ぶオプションに力を入れており、当初から通信量無制限を24時間だけ220円で使える「データ使い放題24時間」を用意。長時間ネットライブを視聴する日や、月末に通信量不足でお得に利用できる。
auからの移行だが、povoはauのサービスなので、au利用者かつpovo対応機種を利用しているならpovo専用サイトからプラン変更に近い手続きで移行できる。auのキャリア決済も引き続き利用可能だ。また、早期契約キャンペーンにより、povo移行後も家族割プラスの回線数のカウントに入れる。
auからの移行で手持ちのauで購入したスマホをそのまま使えるかは、povoのサイトで確認する必要がある。povoに対応していない古いスマホの場合は、povoへ移行する前にauでpovoでも使えるスマホへの機種変更が必要となる。
この他、auでpovoへ移行する場合に「LTEプラン(V)」や「2年契約(自動更新なし)」に加入中の場合は、申し込みページからは手続きができず、povoのチャットサポートに問い合わせる必要がある。
au以外のユーザーがpovoを契約する場合、povoはドコモやソフトバンクのスマホの動作確認を実施していない。SIMロック解除してpovoで利用できるかは自己責任となる。
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