auが「povo」移行に当たっての注意点を公開 一部ユーザーは4月から移行を受け付け

» 2021年03月22日 15時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 KDDIと沖縄セルラー電話が3月23日から提供を開始するオンライン専用料金ブランド「povo(ポヴォ)」。auの既存料金プランからの移行を考えている人もいると思うが、移行に当たっては注意点が幾つかある。この記事では、3月18日に追加された注意点を簡単に解説する。

povo

SIMカードの交換が必要なユーザーは4月から受け付け

 既出の通り、povoは「au VoLTE」に対応するスマートフォンで利用できる。そのため、以下のいずれかに当てはまるユーザーは「au IC Card(SIMカード)」の交換が必須となる。

  • VoLTE非対応のauスマホを利用している(黒いSIMカードを使っている)ユーザー
  • 一部のiPhoneを利用しているユーザー(詳しくは後述)
  • auケータイを利用しているユーザー

 SIMカードの交換が必要なユーザーについては、povoへのプラン変更を4月から受け付ける。詳しい日時は後日発表されるという。

 なお、VoLTE非対応のauスマートフォンやauケータイを利用しているユーザーは、SIMカードの交換に加えて、別途au VoLTEに対応するスマホを用意する必要がある。

SIMカード 現在使っているスマートフォンのau Nano IC Card(SIMカード)が右のように銀色の場合は、SIMカードを交換せずにpovoへ移行できる。一方で、左のような黒色のSIMカードの場合はpovoへの移行と同時にSIMカードの交換も必要となる

一部のiPhoneにおけるSIMカードの交換について

 一部のiPhoneは端末の設定によって、黒いSIMカードでVoLTEに対応している。しかし、povoではこの組み合わせでの利用をサポートしないため、SIMカードの交換が必要となる。

 以下のiPhoneを黒色のSIMカードで利用している場合は、4月以降にSIMカードの交換手続きを行うことでpovoに移行できる。

  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus
  • iPhone SE(第1世代)
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus
SIMカード 一部のiPhoneは、端末設定を行うことで黒色のau Nano IC CardでVoLTEに対応している。povoではこのような使い方に対応しないため、SIMカードの交換が必要となる

オンラインでpovoに移行できないプラン

 20歳以上の個人ユーザーであれば、auの既存プランからオンラインでpovoに移行できる。ただし、既報の通り、当面の間は≪「契約解除料」「番号移行手数料」「契約事務手数料」がau通信サービスの利用料金としていったん請求され、その後povoの利用料金の割引で相殺されることになる。

 ただし、auで契約しているプランが「LTE プラン(V)」(VoLTE契約用の「LTEプラン」)となっている場合は、移行前に手続きが必要となる。サービス開始日以降に、povoのチャット窓口に問い合わせるようにしよう。

LTEプラン(V) LTEプラン(V)を契約しているユーザーは、povoへの移行前にチャットで問い合わせる必要がある

移行前に解約/変更が必要なサービス

 povoでは、auブランドで利用していたサービスが一部利用できない。以下のサービスを契約している場合は、事前に解約またはプラン変更を行わないとpovoへと移行できない。

  • ナンバーシェア
  • タブレットデータシェアプラン(※1)
  • タブレットプラン ds(2年契約/3年契約)(※1)
  • スマホセット割(※1)
  • Qua Stationプラン ds(※2)
  • 無線LAN STICKプラン ds(※2)

(※1)My au(契約者向けWebサイト)では手続き不可(auショップやauお客さまセンターで対応)
(※2)My auやお客さまセンターでは手続き不可(auショップで対応)

 その他、以下のサービスはpovoへの移行と同時に自動解約される。解約に伴いデータが自動削除されるので、必要に応じてバックアップを取るようにしよう。

  • キャリアメール(ezweb.ne.jp/au.com)
  • 留守番電話サービス
  • データお預かりサービス(※3)

(※3)auスマートパス/スマートパスプレミアムに加入していない場合

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