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» 2021年01月13日 21時30分 公開

auの「povo(ポヴォ)」、気を付けるべき点は?

KDDIと沖縄セルラー電話が、新たな料金ブランド「povo(ポヴォ)」を発表した。まだ決定していないことを含めて、現時点で分かっていることを簡単にまとめた。

[井上翔,ITmedia]

 既報の通り、au(KDDIと沖縄セルラー電話)は2021年3月から、Web手続きに特化した容量(20GB)の新料金ブランド「povo(ポヴォ)」の提供を開始する。月額2480円(税別)で、必要に応じて「追加トッピング」を追加購入することでデータ容量の追加や国内通話定額を量できる仕組みだ。

 povoは「新発想の料金プラン」をうたっているが、これまでのauの料金プランとは異なる点も多い。この記事では、現時点で分かっている注意点を簡単にまとめる。なお、記事中の価格は全て税別となる。

povo povoのイメージ画像。NTTドコモの「ahamo(アハモ)」と同様に若い世代をメインターゲットに据えている

申し込みやサポートはオンラインで

 auによると、povoは「オンラインでの簡便な手続きなどによる先端のデジタル体験を提案する新料金ブランド」と位置付けている。新規契約を含む各種手続きやサポートは全てオンライン(Web)で完結するようになっている。

 サポートに掛かるコストを削減することで料金を抑えた都合から、povoユーザーはauショップやauお客さまセンター(電話窓口)を利用できない。端末(SIMカード)の紛失・盗難による利用中断など、緊急の用件に関する問い合わせ方法は「詳細を検討しているため、決まり次第お知らせする」(KDDI広報部)という。

特設サイト povoの特設サイト(https://povo.au.com/)。各種申し込み手続きはここから行えるようになるものと思われる
明記されている 店頭や電話でのサポートを行わないことは、現時点でも明記されている

未成年の本人名義での契約受け付けは「検討中」

 NTTドコモの類似プラン(サービス)である「ahamo(アハモ)」では、他のプランとは異なり本人名義で申し込める年齢を「20歳以上」としている。20歳未満が利用を希望する場合は、20歳以上の個人(原則として親権者)が契約した上で「利用者登録」をする必要がある。

 従来のau携帯電話は、中学生以上の未成年でも親権者の同意があれば本人名義で契約できる。povoを本人名義で契約できる年齢については「詳細を検討しているため、決まり次第お知らせする」(KDDI広報部)という。

au 4G LTEエリアで利用可能 2021年夏からはau 5Gエリアでも

 サービス開始当初のpovoは「au 4G LTE」のエリアで利用できる。5G端末を持っている場合は、2021年夏をめどに「au 5G」のエリアでも利用できるようになる予定だ。

 端末については、ユーザーが自分で用意することを前提としており、サービス開始当初は端末のセット販売は予定していない。理論的には、au 4G LTE/au 5Gに対応する端末であればSIMロックフリーモデルを含めて利用できるはずだ。

 auブランドやUQ mobileブランドで販売されているSIMロックのかかった端末での利用については「対応に関する詳細を検討している」(KDDI広報部)という。

料金 サービス開始当初はau 4G LTEエリアにのみ対応するが、2021年夏からはau 5Gエリアにも対応する
エリア 既存のau契約者と同じエリアで利用できるものの、端末については自分で用意しなければならない。端末のセット販売は今後の検討課題だという

キャリアメールは非対応 海外ローミングは対応検討中

 コスト削減の観点から、povoでは「ezweb.ne.jp」「au.com」ドメインのメールサービス(キャリアメール)を利用できない。キャリアメールのアドレスが必須のサービスを利用している場合は注意が必要だ。

 海外ローミングサービスについては、対応するかどうか検討を進めているようである。

auブランドやUQ mobileからの移行は無料 手続き方法は後日公表

 既にauやUQ mobileを利用しているユーザーがpovoに移行する場合の手数料は無料となる。povoからau/UQ mobileに移行する場合も同様だ(参考記事)。

 移行については「簡便な手続きでの移行を実現したい考えている」(KDDI広報部)とのことだ。しかし、システム面での対応が必要となるため、サービス開始当初はMNP(携帯電話番号ポータビリティー)手続きが必要となるかもしれない

 ブランド(プラン)の変更方法については、サービス開始前に改めて案内するという。

povo KDDIと沖縄セルラー電話が運営する携帯電話サービスに係るMNP手数料は、2月に撤廃される予定となっている。もちろん、povoもその対象である
ドコモの例 ドコモのahamoの場合、5月頃までドコモの既存プランからの変更でもMNPが必要となる予定だったが、システム開発が間に合ったことからサービス開始当初から簡易な手続きを行えることになった(参考記事)。povoでもシステム開発が間に合えば簡易な手続きでプラン変更できるようになる予定だ

auの「家族割」「家族割プラス」には加入不可

 auでは家族契約時の特典として、家族間の国内通話料金やSMS送信料を減免する「家族割」(※)と、契約回線数に応じて月額基本料金を割り引く「家族割プラス」を提供している。

(※)無料通話分の共有など、契約プランによっては他にも特典が用意されている

 povoの契約はauの家族割や家族割プラスに加入できず、家族割プラスのカウント回線にも含まれない。これは「auは家族で割安、povoやUQはおひとりでも複雑な割引条件がなく、シンプルで低廉をサービスコンセプトにひとりひとりの多様なニーズや生活スタイルにあわせて選べるラインアップ」(KDDI広報部)というブランド(プラン)の位置付けの違いに起因する。

 家族の全員、または一部をauからpovoに移行しようと検討している場合は、家族割/家族割プラスについて一定の配慮が必要となるだろう。

家族割 povo回線は家族割(画像)や家族割プラスには対応しない

 その他、auで提供しているネットワークオプションサービス(「お留守番サービス」など)についても提供の可否について検討を進めているとのことで、サービス開始前に改めて案内するという。

追加トッピングの注意点

 冒頭で触れた通り、povoは追加トッピングによって自分の使い方に合わせてカスタマイズしやすいことが特徴だ。サービス開始当初に提供される追加トッピングは以下の通りで、今後もラインアップを拡充する予定だという。

  • 5分以内通話かけ放題(月額500円)
  • 通話かけ放題(月額1500円)
  • データ使い放題 24時間(24時間当たり200円)
  • データ追加 1GB(1GB当たり500円)

 使い方次第では「おトク」に使えることは確かなのだが、利用に当たって注意点があるトッピングもある。

5分以内通話かけ放題/通話かけ放題

 5分以内通話かけ放題や通話かけ放題は、原則として国内で発信した全ての音声通話が対象となる。ただし、以下の通話先は対象外となる。

  • 受話側が料金を設定している電話番号(「0570」「0180」で始まるもの)
  • 104番(番号案内)
  • 188番(消費生活相談受付)
  • 「#(シャープ)+4桁」の電話番号(クイックダイヤル)
  • 衛星電話/衛星船舶電話
  • KDDIが指定する特定の電話番号(PDF形式)

 対象外の通話先の場合、以下の通話料金が別途請求される。

  • 0570/0180で始まる電話番号:受話側が設定した料金(課金開始前に案内あり)
  • その他の電話番号:30秒当たり20円(衛星船舶電話は50円)

データ使い放題 24時間

 データ使い放題 24時間を追加すると、追加してから24時間のデータ通信量が無制限となる。ただし、このトッピングの利用中は以下のシーンにおいて、通信速度が他のユーザーよりも抑制されることがある

  • ネットワークの混雑時
  • 動画やクラウドゲームなどの利用時

 具体的な制限条件は示されていないが、既存の「データMAXプラン」シリーズに準じて制限をかけるものと思われる。

 なお、povoではテザリングを無料で利用できる

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