まとめ
» 2021年05月07日 12時00分 公開

「povo」の注意点は? au「使い放題MAX」、UQ mobile「くりこしプラン」と比較

auのオンライン専用ブランド「povo」では、月額2728円で20GBのデータ通信を利用できる。auのメインブランドや、サブブランド「UQ mobile」とは何が違うのか? 利用できないサービスやサポートの違いなどを確認した。

[井上晃,ITmedia]

 MNO(通信キャリア)が展開するオンライン専用の新ブランドが話題だが、割安な基本料金が実現されている反面、店頭でのサポートが受けられないなどの注意点もある。 本稿では、KDDIのメインブランドであるauの「使い放題MAX」、オンライン専用ブランドの「povo」、サブブランドUQ mobileの「くりこしプラン」をそれぞれ比較しつつ、乗り換え前に知っておきたい違いをチェックする。

基本料金はpovoが割安

 ここでは、auを代表する新プランとして「使い放題MAX 5G/4G」を取り上げる。同プランでは通信量の上限がなく、無制限に通信を行える(ただし、テザリングや国際ローミングなどの一部例外はある)。月額料金は、7238円(税込み、以下同)で、3GB以下の利用月には自動で割引が適用され5588円に下がる。

 さらに、各種割引が適用できるのが特徴だ。例えば、「家族割プラス」(3回線以上)で−1100円、「auスマートバリュー」で−1100円、「au PAYカードお支払い割」で−110円を全て適用した場合は月額4928円となり、3GB以下の月が3278円まで下がる。

 povoは月額2728円で月20GBのデータ通信を利用でき、auで提供されている各種割引については対象外となる。一部端末で利用できるeSIM対応プランが提供されていることもポイントだ。

 さらに安価な選択肢としては、サブブランドのUQ mobileが提供する「くりこしプラン」も入ってくる。同プランではS、M、Lの3容量を選択でき、特に「くりこしプランS」は月3GBと通信量は小さいものの、月額料金は1628円まで下がる。ほとんど自宅や会社のWi-Fi接続下でしか通信しないというユーザーにとっては、魅力的な選択肢だ。なお、「UQ学割」を適用できるユーザーは、さらに料金が抑えられる。

povo au、povo、UQ mobileの主力プランの基本料金と主な割引

 通話料に関しては、auでは「家族割引」の特典によって家族間通話が無料になる。一方、povoやUQ mobileではこうした特典がなく、家族間通話が無料にならない点に注意したい。また、5分間の通話が無料になるような通話定額オプションの類は、有料で契約する形になる。

povoで利用できないサービスは?

 auでは当たり前のように使えていたサービスが、povoやUQ mobileでは利用できないことがある。特に注意したいのは、キャリアメール、留守番電話、Apple Watchの3点だ。

 まずはキャリアメールについて、auで提供している「〜@au.com/〜@ezweb.ne.jp」のメールアドレスは、povoやUQ mobileに乗り換えた場合に継続して利用することはできない。各種サービスのアカウントとしてこうしたアドレスを使っている場合には、乗り換え前に登録し直す必要がある。ちなみに、UQ mobileでは独自の「〜@uqmobile.jp」というメールアドレスを使えるが、利用するには月額220円が必要だ。

 povoでは、留守番電話などのサービスも提供されない。LINEやSNSのチャットで連絡が取れる相手ならさほど問題ないだろうが、そうでない相手の重要連絡を見逃す可能性は出てくるので、何かしらの対策は必要になるだろう。なお、UQ mobileでは留守番電話サービスが提供されている。

 そして、povoとUQ mobileでは、GPS+CellularモデルのApple Watchで通信サービスを利用するために必要なサービスが提供されていない。auユーザーで「ナンバーシェア」や「ウォッチナンバーサービス」を利用していた場合には、気をつけたい。

 テザリングやauかんたん決済、あんしんフィルターなどのサービスは、povoやUQ mobileでも利用できる。

povo au、povo、UQ mobileの主力プランの対応サービス

申し込みやサポートにまつわる違いをチェック

 契約できるユーザーや申し込み場所、サポート体制などにも違いがある。まず、契約者については、auやUQ mobileでは「中学生以上の個人と法人」が対象となる。

 一方、povoでは「20歳以上の個人」となっている点に気をつけたい。法人が対象外となる他、未成年は利用者登録もできない。ただし、「もともとauで利用していて、未成年が利用者登録されていた回線に限っては、povoに移行する場合にそれを継続できる」という抜け道はあるが、ユーザーにとっては理解しづらい仕様になっている。

 対応する支払い方法についても、au/UQ mobileとpovoで差がある。前者では、「口座振替/クレジットカード」を選択できるが、povoでは「クレジットカード」のみだ。

 申し込み場所や購入後の相談窓口についても、povoはオンライン手続きに限定される。トラブル時に実店舗に駆け込みたいという人は、povoを契約するとauショップに足を運んでも対応してもらえなくなるので、気を付けたい。

 端末が故障した場合も、povoはオンラインのみの対応となる。auの「故障紛失サポート」をpovoで利用するには、2021年夏までにauからpovoに移行すればよい。裏を返せば2021年夏までは同サポートが利用できないため、旧機種を予備端末として維持しておくなどの対策が必要になる。

 UQ mobileでは、端末が故障した際の申し込みが、主に電話窓口か「UQスポット」での対応となり、Androidについてはオンラインでは受け付けていない。iPhoneについては、Apple StoreやApple認定修理窓口での受け付けとなり、オンラインでも申し込める。ただし認定中古品のau Certified端末については、Androidと同じくオンラインでは修理は申し込めない。

povo au、povo、UQ mobileの主力プランの申し込みやサポート体制

 auからpovoに乗り換えることで、月20GB・2728円という割安な月額料金で通信回線を維持できるようになるが、auと全く同じように運用することは難しいことが分かる。一方で、キャリアメールや留守番電話サービスが使えなくなるといった点は、ユーザーが使い方を工夫することによってカバーできる部分もある。povoへの乗り換えを検討する際には、使えないサービスと、それをカバーする方法を確認してほしい。

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