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Facebook、プラットフォームを刷新 MicrosoftやPandoraと提携

» 2010年04月22日 15時29分 公開
[ITmedia]

 米Facebookは4月21日(現地時間)、サンフランシスコで開発者向けカンファレンス「f8」を開催し、「Facebook Platform」の新機能を発表した。同社はWebでの人々のつながりを重視しており、新機能によってこうしたつながりの強化を目指すという。

 マーク・ザッカーバーグCEOは、YelpやPandoraのようなサービスがそれぞれに形成している人々のつながり(“ソーシャルグラフ”と呼ぶ)を新プラットフォームを使って結び付けることで、Webをよりソーシャルでパーソナルな「Open Graph」にできると説明した。

 同日紹介された新機能は「Social Plugin」「Open Graph Protocol」「Graph API」の3つ。

 Social Pluginは、WebサイトにFacebookのソーシャルグラフを統合できる機能。例えばプラグインの「Like」ボタンは、そのページを気に入ってくれたユーザーに投票してもらうためのボタンだ。Open Graph Protocolと連係させることで、Likeボタンをユーザーがクリックすると、ユーザーのFacebookプロフィールにそのページの情報を追加させることもできる。そのほか、ユーザーの友達がそのサイトのどのページでLikeボタンを押したかを表示する「Activity Feed」や、Likeボタンを押した友達のプロフィールアイコンを表示する「Facepile」などのプラグインが用意されている。いずれも数行のHTMLコードをWebサイトに埋め込むことで追加が可能という。

like LikeボタンとFacepile

 Open Graph Protocolは、WebページをFacebookのソーシャルグラフに組み込むためのプロトコル。Webサイトを、Facebook内のユーザーページやファンページと同等に扱えるようにする。先に説明したように、ユーザーがWebサイトのLikeボタンをクリックすると、サイトの情報がユーザーのプロフィールページに組み込まれ、そのユーザーに対してニュースフィードで情報を送れるようになる。

 Graph APIは、Facebook Platformを利用するためのAPIを再設計したもの。開発者はFacebookのユーザープロフィールやイベントなどのデータを検索できるようになったほか、アップデート情報をリアルタイムで入手できるようになった。また、認証プロトコルとしてこれまでの「Facebook Connect」ではなく、「OAuth 2.0」を採用した。同プロトコルは、Google、Twitter、Yahoo!などが採用している。

 同日にMicrosoftが発表したFacebookアプリ「Docs」や、Yelp、Pandora、New York Timesなど、既に75以上のサイトがOpen Graph対応となっている。

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