米Googleは12月15日(現地時間)、Webブラウザ「Google Chrome」の企業採用を促進するための管理者向けツールを発表した。オンラインオフィススイートで米Microsoftと競合する同社が、企業向けWebブラウザ市場でもInternet Explore(IE)からのシェア奪取を狙う。
同社は、管理者がユーザーのPCにネットワーク経由でGoogle ChromeをインストールできるMSI形式のインストーラをリリースした。管理者はこのツールを利用することにより、Google Chromeを企業のポリシーに沿って設定し、Windows、Mac OS、Linux上にインストールできる。グループポリシーを管理するためのポリシーリストやテンプレートも提供する。
Googleは、同ブラウザの導入によって企業は高価なソフトウェアやハードウェアを購入せずにセキュリティとWebアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができるという。同ブラウザは各Webアプリケーションを「サンドボックス」で実行することでセキュリティを強化している。
企業向けオンラインオフィススイート「Google Apps for Business」のユーザー企業は、この新機能のサポートをメールおよび電話で受けることができる。
同社は米Procter & Gambleやボイジー州立大学、Google自身などで過去数カ月にわたって新機能のテストを行っており、既に数千人のユーザーがGoogle Chromeを導入したとしている。
Googleは7日にChrome OS搭載Netbookを披露した際、Google Chromeのユーザーが1億2000万人を超えたと発表している。
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