インタフェースに関しては、USB 2.0×4やIEEE 1394を始め、外部ディスプレイ出力、S-Video出力、ビデオ入力(コンポジットとS-Video)、ビデオ音声入力、マイク、ヘッドホンなど、一通りのポートを装備している。
ただし、有線LANとモデムは標準装備しているが、無線LAN機能は内蔵していない。携帯性を重視した製品でないといえ、最近では家庭内に無線LAN環境を構築しているユーザーも増えてきている。このため、このクラスのノートPCにも無線LAN機能を内蔵した方が望ましいのではないだろうか。
カードスロットとしては、PCカードType IIスロット×2と「SDカード/メモリースティックスロット」を装備している。SDカード/メモリースティックスロットでは、SDメモリーカード、メモリースティック、メモリースティックPROの3種類のメディアを直接挿入して読み書きできるので、デジカメなどとの連携に便利だ。
NB75G/Tのベンチマークテスト結果は以下の通りだ。
PCMark04のCPUスコア
PCMark04のメモリスコア
PCMark04のグラフィックスコア
PCMark04のHDDスコア
3DMark2001SEの3Dスコア
チップセット内蔵のグラフィックス機能を使用しているため、3D描画性能は低いが(ハードウェアT&Lエンジンは非搭載なので「FINAL FANTASY XI Official BenchMark2」は実行不可)、PCMark04のCPUスコアやHDDスコアはかなり高いため、TVPCとしての使用はもちろんのこと、ワープロや表計算ソフト、Webブラウザといったオフィスアプリケーションの使用でも、十分な性能を発揮できる。
NB75G/Tは富士通の製品らしく、付属アプリケーションも充実している。前述のTV視聴/録画ソフトや電子番組表ソフトを始め、オフィススイート「Office Personal Edition 2003」、ホームページ作成ソフト「ホームページ・ビルダー7ライト」、CD/DVDライティングソフト「Drag'n Drop CD+DVD」、動画編集ソフト「MotionDV STUDIO」、ハガキ印刷ソフト「筆ぐるめVer.11」など、実用的なソフトが多数バンドルされており、初心者にも向いている。
2月中旬時点での実勢価格は22万円前後であり、コストパフォーマンスも優秀だ。必要に応じて家庭内を持ち運べる小型軽量のTVPCがほしい人にお勧めの製品といえるだろう。
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